北海道ローカルバス周遊 1日目-2

| コメント(0) | トラックバック(0)

1_00.png

★登別温泉1345→苫小牧駅1517
道南バス ¥1,070

1b_01.jpg

 登別温泉から出たバスは快調に下って登別駅に戻り、そこから国道36号線沿い、すなわち室蘭本線に沿って苫小牧を目指す。室蘭本線回りの乗り継ぎはこの区間が一番ネックとなり、他の区間がそこそこ本数があるのに比べて、ここだけは1日5往復しか走っていない。普通なら登別から電車に乗り換えるのが便利に決まっているので、需要が他に比べて少ないのだろう。登別温泉から札幌・新千歳にそれぞれ直行する高速バスもあるが、午前中にそれぞれ1本ずつなので今回の乗り継ぎには使えない。

1b_02.jpg

 登別を出ると北海道らしいだだっ広い道路を走る。路側帯や歩道が広かったり、積雪用の中央分離帯や歩道境の空中標識を見ると北海道の道路だなあという気分になる。本数の少なさを示すように、乗客もこの区間はほとんどいない。工業地帯を結ぶ動脈の国道だけあって、トラックのすれ違いやドライブインが多い気がする。

1b_03.jpg

 名物ドライブイン。


 室蘭本線もこの区間は直線が多く、日本一の直線の線路として有名?(白老~沼ノ端だっけか)な区間もこの先にある。基本的に線路よりも国道が海側を走っているので、海の眺めは良いが直線的なので車窓はやや単調かも。

1b_04.jpg

 ようやく札幌まで100kmを切った。

1b_06.jpg

 北海道に来て見かけるとつい撮ってしまう。

 苫小牧市内に入ると煙突が車窓からも見え、工業地帯の色合いが濃くなる。苫小牧市営バスも並行するため本数が増加する。この辺りは市営バスのみ停車する停留所も多く、道南バスは急行運転のようになっている。

1b_05.jpg

 1時間半ほどで苫小牧駅に到着。駅脇には市営バスの立派なターミナルがあるが、道南バス等の民営バスはそこからは発着せず、駅前の路上から発車する。札幌駅への高速バスと新千歳空港への便がメインとなっているが、この地域のローカルバスであるあつまバスも並びのバス停から発車する。

1b_07.jpg

1b_08.jpg

 イオン送迎バスがどう見ても元・東武バス。

★苫小牧駅1525→新千歳空港(国内線32番)1613
道南バス ¥600

 続けて来た新千歳空港行きはトップドアのバス。電車だと南千歳で乗り換える必要があり遠回りなため、バスのほうがやや便利。経路上の各停留所に停車するため、ローカル需要も兼ねている。本数は1時間に1~2本ほど運転されており便利である。

1b_09.jpg

 市街地を抜け、苫小牧市境近くのウトナイ湖・ゴルフ場ゾーンは自然が豊かな地帯でもある。千歳市内に入ると一旦国道36号と別れ、すぐに新千歳空港に到着する。次の便は乗り継ぎはギリギリだった。新千歳空港への到着は国際線ターミナル→国内線32番(空港北端)→国内線3番(南端)、出発は国内線32番→国内線3番→国際線と停車するため、国際線ターミナルで乗り換えたほうが楽だったかも......。

★新千歳空港1615→千歳駅1626
北海道中央バス ¥210
★千歳駅1635→三里塚小学校1733
北海道中央バス ¥710

 新千歳空港の滞在時間はわずか2分。もう少しゆっくりしたかった。新千歳空港からは普通であれば電車を使うところだが、実は千歳駅まで路線バスが1時間に2本程度運行されており、運賃も210円と鉄道の加算運賃つきの340円よりかなり割安である。所要時間も、新千歳空港から道なりに国道に出るだけのため、10分程度で千歳駅に到着する。
 千歳駅からは国道36号を経由し、福住・札幌とを結ぶ通称「千歳急行」。札幌から出る一般道の長距離路線は結構貴重。本数も1時間に1本程度は確保されているため、利便性も高い。この路線も広い道路をかっ飛ばす北海道らしい路線で、個人的にはオススメ。

1b_11.jpg

 恵庭・輪厚(わっつ)までは順調に走っていたが、北広島ICの手前あたりから詰まり始める。ちょうどこの先の札幌ドームでプロ野球開催だったので渋滞する......ということでもあるんだろうか。道路の情報板が「プロ野球開催」となっているのが面白い。

1b_12.jpg

 夕張に抜けるために大谷地ターミナルへと行こうと思ったので、乗り継ぎを調べて札幌市清田区に入ってすぐの三里塚小学校で降りることにする。この時点で定刻の10分ほど遅れていた。

1b_13.jpg

★三里塚小学校1751→大谷地駅1815
北海道中央バス[大69] ¥210

 次の夕鉄バスに乗り継ぐために大谷地駅へ。国道36号線から外れ、住宅街の中を抜けておよそ25分で到着した。
 夕張ではあまり買い物に期待できそうにないので、大谷地で買出しタイム。ここまで来て思ったが、新千歳空港~大谷地駅に高速バスが20分間隔で運行されていたことに今更ながら気づく。まあ、高速バスはなるべく乗らないという方針だったからいいか......

1b_14.jpg

1b_16.jpg

★大谷地駅1840→夕鉄本社ターミナル1953
夕鉄バス[札幌急行線] \1,470

 大谷地は地下鉄駅にバスターミナルが併設されているタイプ。この黒地に色文字の案内板や書体は正に'70年代のセンスである。
 夕鉄バスはその一角の乗り場を使っている。30年以上前は鉄道路線(野幌~夕張本町)も運行していた。この札幌急行線もかつては札幌(大通)まで直通する夕張への幹線として賑わったが、最近になって新さっぽろ駅発着に短縮されてしまった。年々本数が削減されているように感じる。現在は札急線は6往復(土休日は5往復)が運行されるのみとなっている。というか昨年か一昨年の記憶と比べて夕張への最終便が1時間以上繰り上がってないか。

1b_15.jpg

 乗り場には夕鉄バスの路線案内図が出ているが、これがまた10年以上はお手入れしていなそうな素晴らしい物品。札幌中心部への乗り入れ線はもちろん、街もろともなくなってしまった大夕張や、現在も北海道中央バスが細々と運行する岩見沢がまだ残っている。あとは夏季の夕張市内観光路線なんてのも今はないのでは。

1b_17.jpg

 大谷地からは数人が乗車する。大谷地を出ると国道274号で上野幌駅を抜け、長沼町に入ると道道3号に入って一直線に夕張市を目指す。札幌市域はクローズドドアとなっているようで、長沼までは降車できない案内が流れるが、なぜか車内の運賃表には途中区間の運賃も表示される。なぜ。

 夜になって静かな長沼町役場を抜け、大谷地から45分で由仁駅(JR室蘭本線)に到着。ここで乗客の半分以上が降りてしまい、車内には5人程度が残るのみになってしまった。ここからは少しずつ山道になっていき、人家も少なくなっていくのか途中の乗降もまったくない。最後にトンネルを抜けると夕張の市街地に入る。突き当たりが石勝線(夕張支線)の線路で、右折してすぐの所が夕鉄本社バスターミナル
 鹿ノ谷駅から南に1kmと少しのところに、夕張駅や夕張の中心街からも離れている。そのため、札急線と接続するように夕張地域を南北に走る市内線が接続し、夕張の各地へと連れていってくれる。
 札急線から夕張各地へは降りるときに申告すると乗り継ぎ券が買える。夕鉄ターミナル+100円の運賃で良いらしく、1,570円の券が発行された。

1b_18.jpg

★夕鉄本社ターミナル2000→ホテルシューパロ2012
夕鉄バス (¥100)

 ターミナルからは基本的に南北へとそれぞれの便が接続するが、最終便は時刻が遅いこともあって北の夕張駅・市役所方面の社光(しゃこう)行きのみ接続する。ターミナルから乗り継いだのは自分を含めて2名のみで、市街地までノンストップだった。市内線もかつてはかなりの本数があったようだが、数年ごとに減便が続いて現在はおよそ1時間に1本程度になっている。乗ったバスは乗客数からするともったいないくらいの日野の大型車。乗務員席の後ろの仕切り棒が全くなく、カーテンが引かれているだけという珍しい構造だった。

1b_19.jpg

 やたらと静かな市街地を抜けると、街外れにあるのがホテルシューパロ。セイコーマートもさすがになく、食事できそうなところと見回してみると隣で居酒屋が営業していた。客数は少ないものの何とか営業中。回りの飲食店も閉じてしまった店が多いようで、景気の悪い話ばかりになってしまう。店のお兄さんに「次くるときまではツブさないで頑張って店を開いておきますから」と言われて店を後にしてチェックイン。また来よう。 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://pluto.xii.jp/diary_mt/mt-tb.cgi/81

コメントする