★稚内駅前ターミナル 5:50→浜頓別ターミナル 8:20
(天北線代替)宗谷バス ¥2,120
ここから先はオホーツク海沿いに、国道238号を中心に南下することになる。その第一弾が宗谷バスの天北線代替バスである。かつて、国鉄時代には北海道内に多くの路線を抱えていたが、赤字路線の廃止の中でほとんどが消え去っていった。オホーツク海沿いにも、稚内から網走までほとんどの区間で線路がつながっていたが、今は全て廃止されて残っていない。
バス代替の結果、地元のバス会社を中心に元国鉄路線を運行することになった。今回乗車する路線もその1つで、天北線(南稚内~音威子府[おといねっぷ])の区間をほぼそのまま引き継いでいる。運行は宗谷バス。
宗谷バスの稚内バスターミナル。東急グループのため、あのマーク(通称Tバック)がターミナル側面にあしらわれている。といってももうすぐグループから脱退してしまうようだが・・・。
既に窓口は開いていたため、事務員氏から回数券を買うことにする。何種類も金券式の回数券があるが、これからの距離のことを考えて200円×11枚つづりを2セット購入。
やって来たバスは観光タイプのトップドア車。ちょっと豪華な気分だ。浜頓別に着く頃には8時過ぎになるため、通学対策として高校行きにしているのだろうが、祝日でも同じ行き先なのが面白い。
バスターミナル内には人は何人かいたのだが、このバスに乗り込んだのは自分ひとりきり。他のバス待ちや、稚内到着後の一時休憩場所として使われていたようだ。
(天北線代替)宗谷バス ¥2,120
ここから先はオホーツク海沿いに、国道238号を中心に南下することになる。その第一弾が宗谷バスの天北線代替バスである。かつて、国鉄時代には北海道内に多くの路線を抱えていたが、赤字路線の廃止の中でほとんどが消え去っていった。オホーツク海沿いにも、稚内から網走までほとんどの区間で線路がつながっていたが、今は全て廃止されて残っていない。
バス代替の結果、地元のバス会社を中心に元国鉄路線を運行することになった。今回乗車する路線もその1つで、天北線(南稚内~音威子府[おといねっぷ])の区間をほぼそのまま引き継いでいる。運行は宗谷バス。
宗谷バスの稚内バスターミナル。東急グループのため、あのマーク(通称Tバック)がターミナル側面にあしらわれている。といってももうすぐグループから脱退してしまうようだが・・・。
既に窓口は開いていたため、事務員氏から回数券を買うことにする。何種類も金券式の回数券があるが、これからの距離のことを考えて200円×11枚つづりを2セット購入。
やって来たバスは観光タイプのトップドア車。ちょっと豪華な気分だ。浜頓別に着く頃には8時過ぎになるため、通学対策として高校行きにしているのだろうが、祝日でも同じ行き先なのが面白い。
バスターミナル内には人は何人かいたのだが、このバスに乗り込んだのは自分ひとりきり。他のバス待ちや、稚内到着後の一時休憩場所として使われていたようだ。
定刻通りに発車後、バスは稚内市街地を南北に走る国道40号を快調に飛ばしていく。南稚内駅(バス停は南駅)を過ぎ、国道40・238号が分岐する潮見5丁目で238号に入ると市街地もほぼ終わりになる。なお、ここまでは市内線が各系統あわせて1時間に4~5本ほぼ等間隔で運行されており、この規模の都市にしては破格のサービスレベルと言っていいだろう。
▲国道分岐点脇にある潮見5丁目の折返所。待合室もある
国道238号に入ると「網走 319km」の青看板が。路線バスで1日で移動する距離ではないと今更ながらに思う。
といってもここで一旦宗谷岬に向かう国道とはお別れで、バスは内陸に入って天北線の跡を沿うように走る。たまに集落、あとはほぼ無人の原野か畑か牧場が広がる地帯だ。
内陸に入って増幌・声問・曲渕と集落を抜けていくが、人の姿はもちろん対向車も全く見かけない。祝日の朝早くということもあるのかもしれないが・・・。ようやく姿を見たのは、峠を越えてオホーツク沿岸の猿払(さるふつ)村に入った小石というバス停だった。ここで女子高生が乗車、ようやく乗客が2人になる。
そうこうしているうちに猿払村の中心、鬼志別に到着。立派なバスターミナルが建っている。北海道にはこのようなバスターミナルが各地で見られるが、国鉄からバス転換した際の補助金で作られたものも多いようだ。ここで数分間休憩となったので、ターミナル内に入ると天北線の簡単な資料室がある。かつての駅名標やきっぷ、写真などが掲示してある。
数分間のリフレッシュの後に発車し、海沿いまで出て浜鬼志別で再び国道238号と合流した。海寄りの地名を「浜~」と名づけることが多いような気がする。
国道に入るとまた原野地帯になる。この辺りは湿地帯なの沼も多く、海沿いということもあって美しい車窓風景だ。
沼地を抜けると浜頓別町に入り、すぐに浜頓別の中心市街に入る。浜頓別駅跡地に作られた浜頓別ターミナルにほぼ定刻で到着した。
★浜頓別ターミナル 8:25→枝幸ターミナル 8:20
(興浜北線代替)宗谷バス ¥700
浜頓別駅は天北線のほか、オホーツク沿いにさらに南下する興浜北線が分岐するターミナルだった。跡地にターミナルが建てられたと思われるが、だだっ広い敷地が往時の鉄道時代を思い起こさせる。構内には模型で再現したかつての駅や資料室があり、なかなか手をかけたつくりになっている。
バスターミナルにはこれらの代替バスのほか、旭川までの特急バスが1本運行されている。本数は多くないが、それぞれの接続が考慮されているダイヤになっており、乗ったバスが高校に行った後に、今度は音威子府からの稚内ゆきが到着し、それぞれのバスから枝幸方面に短時間で乗り継げるようになっているようだ。といっても休日の朝、ほとんど乗客はいなかったが。
やって来たのは日野のエンブレムが眩しいトップドアの経年車。3人ほどを乗せて、すぐに発車した。
浜頓別から先はほぼ海沿いだけを走る。道路のすぐ近くまで荒波が押し寄せる風景はなかなか。
北緯45度線を越え、神威岬のトンネルを抜けると枝幸(えさし)町に入る。
今までとは違い、山がすぐ近くまで迫っていることもあり、海沿いにポツポツと漁港と小さな集落が点在している感じだ。それでも、集落によっては国道から一旦集落に入って停留所に停まるところもあり、鉄道のときとは違ってこまめに集客しようという姿勢がうかがえる。
そのような集落群をいくつか過ぎると、やや大きな街に出る。ここが枝幸町の中心部で、中心部近くの枝幸ターミナルで終点となった。
ターミナルには車庫も併設しており、宗谷バス第二の拠点となっている。オホーツク海沿いに走る路線のほか、市街地循環や内陸に向かう大昔の殖民軌道に沿って走る歌登方面、さらに内陸を貫通して札幌・旭川まで向かう特急便も運行されている(一部途中乗り換え)。
ここで数十分の間が空くので、しばらく休憩。ターミナルの向かいにスーパー・本屋・レストランなどの複合施設があったので時間をつぶせそうだったが、10時開店らしいのであきらめてターミナル内で待つことにした。
向かいのレストラン。どことなく「す●いらーく」の香りが・・・・
▲国道分岐点脇にある潮見5丁目の折返所。待合室もある
国道238号に入ると「網走 319km」の青看板が。路線バスで1日で移動する距離ではないと今更ながらに思う。
といってもここで一旦宗谷岬に向かう国道とはお別れで、バスは内陸に入って天北線の跡を沿うように走る。たまに集落、あとはほぼ無人の原野か畑か牧場が広がる地帯だ。
内陸に入って増幌・声問・曲渕と集落を抜けていくが、人の姿はもちろん対向車も全く見かけない。祝日の朝早くということもあるのかもしれないが・・・。ようやく姿を見たのは、峠を越えてオホーツク沿岸の猿払(さるふつ)村に入った小石というバス停だった。ここで女子高生が乗車、ようやく乗客が2人になる。
そうこうしているうちに猿払村の中心、鬼志別に到着。立派なバスターミナルが建っている。北海道にはこのようなバスターミナルが各地で見られるが、国鉄からバス転換した際の補助金で作られたものも多いようだ。ここで数分間休憩となったので、ターミナル内に入ると天北線の簡単な資料室がある。かつての駅名標やきっぷ、写真などが掲示してある。
数分間のリフレッシュの後に発車し、海沿いまで出て浜鬼志別で再び国道238号と合流した。海寄りの地名を「浜~」と名づけることが多いような気がする。
国道に入るとまた原野地帯になる。この辺りは湿地帯なの沼も多く、海沿いということもあって美しい車窓風景だ。
沼地を抜けると浜頓別町に入り、すぐに浜頓別の中心市街に入る。浜頓別駅跡地に作られた浜頓別ターミナルにほぼ定刻で到着した。
★浜頓別ターミナル 8:25→枝幸ターミナル 8:20
(興浜北線代替)宗谷バス ¥700
浜頓別駅は天北線のほか、オホーツク沿いにさらに南下する興浜北線が分岐するターミナルだった。跡地にターミナルが建てられたと思われるが、だだっ広い敷地が往時の鉄道時代を思い起こさせる。構内には模型で再現したかつての駅や資料室があり、なかなか手をかけたつくりになっている。
バスターミナルにはこれらの代替バスのほか、旭川までの特急バスが1本運行されている。本数は多くないが、それぞれの接続が考慮されているダイヤになっており、乗ったバスが高校に行った後に、今度は音威子府からの稚内ゆきが到着し、それぞれのバスから枝幸方面に短時間で乗り継げるようになっているようだ。といっても休日の朝、ほとんど乗客はいなかったが。
やって来たのは日野のエンブレムが眩しいトップドアの経年車。3人ほどを乗せて、すぐに発車した。
浜頓別から先はほぼ海沿いだけを走る。道路のすぐ近くまで荒波が押し寄せる風景はなかなか。
北緯45度線を越え、神威岬のトンネルを抜けると枝幸(えさし)町に入る。
今までとは違い、山がすぐ近くまで迫っていることもあり、海沿いにポツポツと漁港と小さな集落が点在している感じだ。それでも、集落によっては国道から一旦集落に入って停留所に停まるところもあり、鉄道のときとは違ってこまめに集客しようという姿勢がうかがえる。
そのような集落群をいくつか過ぎると、やや大きな街に出る。ここが枝幸町の中心部で、中心部近くの枝幸ターミナルで終点となった。
ターミナルには車庫も併設しており、宗谷バス第二の拠点となっている。オホーツク海沿いに走る路線のほか、市街地循環や内陸に向かう大昔の殖民軌道に沿って走る歌登方面、さらに内陸を貫通して札幌・旭川まで向かう特急便も運行されている(一部途中乗り換え)。
ここで数十分の間が空くので、しばらく休憩。ターミナルの向かいにスーパー・本屋・レストランなどの複合施設があったので時間をつぶせそうだったが、10時開店らしいのであきらめてターミナル内で待つことにした。
向かいのレストラン。どことなく「す●いらーく」の香りが・・・・
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