地名調査の短いようで長い道。(4)

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おまけで、「地名の読み」の話を。

バス停にも採用されることが多いため、読み仮名の情報は結構重要なのだが、これがまた資料によって結構バラつきが大きくて困ったりする。「町」を「まち」と読むか「ちょう」と読むかから始まって、連濁するかしないか、訓読みか音読みか等資料によってバラつきがあるのが困り者である。足立区古千谷町はこぢやちょう/こちやちょう? 渋谷区上智町はあげちまち/あげちちょう? ......と、資料による差はさまざまなところで出てくる。

といっても、例えば連濁については、江東区大島(おおしま・おおじま)、文京区小日向(こひなた・こびなた)等ゆれがあるような場合、住居表示時に正式な読み仮名を1つに定めたということもあり、どちらが正解かというのはなかなか決められない問題かもしれないが......。

「町」まで含めた23区の昔の町名の読みが分かるような資料は以下の通り。

●最新東京都地図要覧/新東京都地図要覧(国際地学協会)毎年刊行

●国土行政区画総覧(国土地理協会) 1948

→初版の状態のものは都立中央図書館に少なくとも所蔵。

●スタンダード東京都区分地図帖(日本地図株式会社) 毎年刊行

→地図よりも地名・施設一覧のほうが充実しているという不思議なハンディタイプ区分地図帳。

●角川日本地名大辞典 13 東京都(角川書店) 1978

→地名マニアは必携。重いけど......

 

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