京急の先月のダイヤ改正が一部で不評らしい。らしい、と書いたが、自分も新ダイヤはメリットよりもデメリットの方が上回っているイケてないダイヤだと思っている。
今回のダイヤ改正は、京急蒲田駅の上り線高架化に伴うもので、以下の3点が主なトピックとなっている。
・エアポート快特を品川~羽田空港ノンストップとして京急蒲田を通過
・エアポート急行を新たに羽田空港~新逗子に運転、引き換えに羽田空港~(特急)~川崎~(快特併結)~文庫~(普通)~浦賀という4連の運転を取りやめ
・快特の金沢八景停車
つまり、平日昼間20分サイクルで以下のように変化することになる。なお、休日は品川~文庫が12連で文庫から普通になる運用が出るが、基本の骨格は同じ。
(改正前)
1. A快特...泉岳寺~三崎口
2. SH快特...都営線直通~泉岳寺~三崎口
3. エア快特...都営線直通~泉岳寺~羽田空港
4. 急行...都営線直通~泉岳寺~羽田空港
5. 普通...品川~浦賀、品川~新逗子、川崎~浦賀、川崎~文庫
6. D特...羽田空港~(特急)~川崎~(A快特に併結)~文庫~(普通)~浦賀
(改正後)
1. A快特...泉岳寺~三崎口
2. SH快特...都営線直通~泉岳寺~三崎口
3. エア快特...都営線直通~泉岳寺~羽田空港 [蒲田通過]
4. エア急行...都営線直通~泉岳寺~羽田空港
5. エア急行...羽田空港~新逗子
6. 普通...品川~浦賀、品川~新逗子、川崎~浦賀
さて、改正トピックの3点のうち、上2点はデメリットが目立つように感じる。
・エアポート快特のノンストップ化については、空港利用客が直行で行けるようになるメリットが出たが、それと引き換えに品川以外の各駅~蒲田乗換え~羽田空港の利便性が低下
※通過するしないで大田区との間でモメたニュースが一時期世間を賑わせたが、蒲田からの乗客が不便になるというよりも、こちらの方がよっぽどイケてないのではと思った
・退避パターンの変化(快特のスジを立てているようだ)により、北品川・新馬場~横浜以遠など、乗車チャンスが20分に1回になってしまうパターンがいくつか発生
・エア急については一言でいえば中途半端な種別。たぶん、快特に一極集中する混雑状況を平準化する目的もあったのかもしれないが......
・最も乗客の多い横浜→金沢文庫では急行が先着せず、上大岡で後続の快特退避をするため結局快特に集中しやすくなる
・上りは川崎で後続の快特を退避するため、横浜方面から見るとエア急と快特の時間差が大きく、相変わらず快特とエア急の混雑度合の差が激しい
※今までの経緯上、乗客は快特集中主義になっていると思うが、それを覆すだけのメリットを京急が提示できていないと思われる
・快特で行けるところまで行って直後の普通に乗り換えれば最速、というパターンが崩れるところが発生し最速パターンが複雑化
※たとえば、A快特で横浜に降りて直後の普通に乗ると南太田で後続の急行・快特をダブル退避するため、井土ヶ谷・弘明寺は後続の急行が先着etc...
・退避増加と急行格上げによる普通のみ停車駅の冷遇度上昇
いくつか改善された点もある(夕方~夜の久里浜の長時間停車の改善は個人的には嬉しい)のだが、不満ばっかり書いても仕方ないので、とりあえず「どの程度悪化したのか」を定量的に評価してみることにする。(続く)
今回のダイヤ改正は、京急蒲田駅の上り線高架化に伴うもので、以下の3点が主なトピックとなっている。
・エアポート快特を品川~羽田空港ノンストップとして京急蒲田を通過
・エアポート急行を新たに羽田空港~新逗子に運転、引き換えに羽田空港~(特急)~川崎~(快特併結)~文庫~(普通)~浦賀という4連の運転を取りやめ
・快特の金沢八景停車
つまり、平日昼間20分サイクルで以下のように変化することになる。なお、休日は品川~文庫が12連で文庫から普通になる運用が出るが、基本の骨格は同じ。
(改正前)
1. A快特...泉岳寺~三崎口
2. SH快特...都営線直通~泉岳寺~三崎口
3. エア快特...都営線直通~泉岳寺~羽田空港
4. 急行...都営線直通~泉岳寺~羽田空港
5. 普通...品川~浦賀、品川~新逗子、川崎~浦賀、川崎~文庫
6. D特...羽田空港~(特急)~川崎~(A快特に併結)~文庫~(普通)~浦賀
(改正後)
1. A快特...泉岳寺~三崎口
2. SH快特...都営線直通~泉岳寺~三崎口
3. エア快特...都営線直通~泉岳寺~羽田空港 [蒲田通過]
4. エア急行...都営線直通~泉岳寺~羽田空港
5. エア急行...羽田空港~新逗子
6. 普通...品川~浦賀、品川~新逗子、川崎~浦賀
さて、改正トピックの3点のうち、上2点はデメリットが目立つように感じる。
・エアポート快特のノンストップ化については、空港利用客が直行で行けるようになるメリットが出たが、それと引き換えに品川以外の各駅~蒲田乗換え~羽田空港の利便性が低下
※通過するしないで大田区との間でモメたニュースが一時期世間を賑わせたが、蒲田からの乗客が不便になるというよりも、こちらの方がよっぽどイケてないのではと思った
・退避パターンの変化(快特のスジを立てているようだ)により、北品川・新馬場~横浜以遠など、乗車チャンスが20分に1回になってしまうパターンがいくつか発生
・エア急については一言でいえば中途半端な種別。たぶん、快特に一極集中する混雑状況を平準化する目的もあったのかもしれないが......
・最も乗客の多い横浜→金沢文庫では急行が先着せず、上大岡で後続の快特退避をするため結局快特に集中しやすくなる
・上りは川崎で後続の快特を退避するため、横浜方面から見るとエア急と快特の時間差が大きく、相変わらず快特とエア急の混雑度合の差が激しい
※今までの経緯上、乗客は快特集中主義になっていると思うが、それを覆すだけのメリットを京急が提示できていないと思われる
・快特で行けるところまで行って直後の普通に乗り換えれば最速、というパターンが崩れるところが発生し最速パターンが複雑化
※たとえば、A快特で横浜に降りて直後の普通に乗ると南太田で後続の急行・快特をダブル退避するため、井土ヶ谷・弘明寺は後続の急行が先着etc...
・退避増加と急行格上げによる普通のみ停車駅の冷遇度上昇
いくつか改善された点もある(夕方~夜の久里浜の長時間停車の改善は個人的には嬉しい)のだが、不満ばっかり書いても仕方ないので、とりあえず「どの程度悪化したのか」を定量的に評価してみることにする。(続く)
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