(前回の続き)
そして、春の新刊の話。次のネタは何にしようかと思ったときに、「いまむかし6」は「5(昭和20年代の都営バス)で時間を食ったので今回は充電期間・・・」ということで一回休みにするときに。
乗りつぶしマスターの館員某氏と
「最近、鉄道でも乗りつぶしマップなるものがあるらしいですねー」
「都営バスでやってみるのはどうでしょう」
こんな会話をしたのを思い出して、都営バスの乗りつぶしマップに挑戦することにした。
ついでに、もう少し独自性を出してみようと思い、いくつか考えてみる。むかしむかし、10年以上前の同人誌に「都バス活用帖」というのがあった。都市新バスごとに1冊ずつ各停留所の乗り場を図解するというもので、巻末には乗り換えに便利な停留所位置図がついていた。
▲こんなやつです
全5巻の予定とされていたが、残念ながら、途中で平成12年の大江戸線改編があったこともあり、1・2巻の発刊で未完となっていた。この利便性を蘇らすべく、乗りつぶしと同時に乗り換えにも使える地図にしてみることにした。
まずはとりあえず描いてみる。
線画にしてみたが、あまり綺麗にならない。どうやら停留所のマークが大きすぎるようだし、見た目もイマイチ。このときは乗りつぶしについては単純に上からマーカーで線を引いてもらうくらいのつもりだったが、やっぱりそれでは・・・ということで考え直す。
上の図はWordで描いてみたものだが、かなり発狂モノなので、今あるソフトで、適当に描画ができて、本の形式にする際にも相性のいいもの・・・ということで、Microsoft Publisherを選ぶことにする。レイアウトソフトだが、一応の描画機能も揃えており、なかなか便利な一品だ。
(本当はもっとちゃんとしたドローツールとかがいいのだろうが、体が完璧なまでにOffice系列のオートシェイプに慣らされてしまったので・・・)
次に、乗りつぶしマップっぽくするために、白ヌキの線にして色々と改良してみた。
同時に停留所の▲も小さくしてみたが、まだどうも綺麗とは言い切れない。停留所の密度もこれくらいだったらいいが、となりの図の東品川のように停留所や線が錯綜するところは「※欄外参照」の連発になってしまい、見た目もまだまだ。
いろいろと内部レビューの結果、線をもう一段階太く、停留所の▲はもっと小さく、さらに停留所の文字の大きさも抑えることとした。
さらに、上の図では[反94]だけ通る区間が細線である。本数少の区間のつもりだったが、片道のみ運行と区別するため、片道は細線、本数少区間は点線とすることにした。
中が白ヌキの線は塗りつぶすときには綺麗だが、黒線の上に少しだけ細い白線を重ねて表現しているため、オブジェクトの数が倍増して、密集するページはやたらと編集が重くなった。もっと処理能力の高いパソコンが欲しい・・・
ということで、数回のレビューを経てできあがったのがこちら。
線画とは言いながら、全図面を描くのにおよそ1ヶ月。
本当は川や海も描きたかったが、ありまにも手間がかかるので今後の課題。
さらに、描画と並行しながら決定・調査していかなければいけないのは以下の点。
・乗りつぶしの定義
・各運行パターンごとの細かい経路と降車位置
・停留所の位置調査
そして、春の新刊の話。次のネタは何にしようかと思ったときに、「いまむかし6」は「5(昭和20年代の都営バス)で時間を食ったので今回は充電期間・・・」ということで一回休みにするときに。
乗りつぶしマスターの館員某氏と
「最近、鉄道でも乗りつぶしマップなるものがあるらしいですねー」
「都営バスでやってみるのはどうでしょう」
こんな会話をしたのを思い出して、都営バスの乗りつぶしマップに挑戦することにした。
ついでに、もう少し独自性を出してみようと思い、いくつか考えてみる。むかしむかし、10年以上前の同人誌に「都バス活用帖」というのがあった。都市新バスごとに1冊ずつ各停留所の乗り場を図解するというもので、巻末には乗り換えに便利な停留所位置図がついていた。
▲こんなやつです
全5巻の予定とされていたが、残念ながら、途中で平成12年の大江戸線改編があったこともあり、1・2巻の発刊で未完となっていた。この利便性を蘇らすべく、乗りつぶしと同時に乗り換えにも使える地図にしてみることにした。
まずはとりあえず描いてみる。
線画にしてみたが、あまり綺麗にならない。どうやら停留所のマークが大きすぎるようだし、見た目もイマイチ。このときは乗りつぶしについては単純に上からマーカーで線を引いてもらうくらいのつもりだったが、やっぱりそれでは・・・ということで考え直す。
上の図はWordで描いてみたものだが、かなり発狂モノなので、今あるソフトで、適当に描画ができて、本の形式にする際にも相性のいいもの・・・ということで、Microsoft Publisherを選ぶことにする。レイアウトソフトだが、一応の描画機能も揃えており、なかなか便利な一品だ。
(本当はもっとちゃんとしたドローツールとかがいいのだろうが、体が完璧なまでにOffice系列のオートシェイプに慣らされてしまったので・・・)
次に、乗りつぶしマップっぽくするために、白ヌキの線にして色々と改良してみた。
同時に停留所の▲も小さくしてみたが、まだどうも綺麗とは言い切れない。停留所の密度もこれくらいだったらいいが、となりの図の東品川のように停留所や線が錯綜するところは「※欄外参照」の連発になってしまい、見た目もまだまだ。
いろいろと内部レビューの結果、線をもう一段階太く、停留所の▲はもっと小さく、さらに停留所の文字の大きさも抑えることとした。
さらに、上の図では[反94]だけ通る区間が細線である。本数少の区間のつもりだったが、片道のみ運行と区別するため、片道は細線、本数少区間は点線とすることにした。
中が白ヌキの線は塗りつぶすときには綺麗だが、黒線の上に少しだけ細い白線を重ねて表現しているため、オブジェクトの数が倍増して、密集するページはやたらと編集が重くなった。もっと処理能力の高いパソコンが欲しい・・・
ということで、数回のレビューを経てできあがったのがこちら。
線画とは言いながら、全図面を描くのにおよそ1ヶ月。
本当は川や海も描きたかったが、ありまにも手間がかかるので今後の課題。
さらに、描画と並行しながら決定・調査していかなければいけないのは以下の点。
・乗りつぶしの定義
・各運行パターンごとの細かい経路と降車位置
・停留所の位置調査
停留所の位置については、tobus.jpの停留所のページに停留所ごとの住所と地図リンクが書いてあるが、たまに住所が誤植されていたり、新しい停留所については反映していないことがあるため、100%の信頼がおけるわけではない。住宅地図レベルのバス停が記入されている地図と併用したが、ここでお世話になったのがGoogle ストリートビュー。そう、バス停の位置が見たまんまで分かる。これにはかなりお世話になった。もちろん、車が邪魔だったり車線が広すぎたりしてダメなこともあるが、8割ほどの現地調査を省略できたのは大きい。
それでも、1停留所に2ポールが並んで建っているような場合(西新井大師の環七王子方面、辰巳団地の北行方面、なぎさニュータウンetc...)や、レアな停留所、また降車専用については現地調査をするしかないため、毎週フィールドワークをすることになった。しかもそういう停留所に限ってエリアの外周部にあったりして、移動だけで大変な目に・・・。
それでも、1停留所に2ポールが並んで建っているような場合(西新井大師の環七王子方面、辰巳団地の北行方面、なぎさニュータウンetc...)や、レアな停留所、また降車専用については現地調査をするしかないため、毎週フィールドワークをすることになった。しかもそういう停留所に限ってエリアの外周部にあったりして、移動だけで大変な目に・・・。
各運行パターンの細かい経路についても、だいたい分かっているつもりでも、いざ思い返すと不明なものが多い。例えばこれらに即答できるだろうか。
・[船28]、篠崎駅はどこで降車させるか
・東新小岩四丁目の降車場所はどこか
・新宿駅西口、[宿74]と[宿75]はどちらが前か
・[海01]、豊洲駅止まりはどこで降車させるか
・[東98]の最終、東京駅→目黒駅止まりはどこで降車させるか
・劇場バスの新宿行きの停車停留所はどこか
etc...
降車部分の疑問が多いが、乗車位置は見ればわかるものが多いが、降車は実際に乗ってみないと分からないことが多いからである。そのため、各系統の全運行パターンを洗い出して、それぞれの降車位置が
例えば、[海01]であれば、降車(行き先)の可能性のある場所は門前仲町・豊洲駅・有明一丁目・東京ビッグサイト・東京テレポート駅の5箇所。ここで、
・門前仲町は[門33]の北行乗り場
・豊洲駅は交差点手前の[豊洲01]と同じ降車専用
・有明一丁目は乗車ポールと同じ場所
・東京ビッグサイトは構内すぐの汎用降車専用
・東京テレポート駅は出入り口近くの汎用降車専用
のようにひとつひとつ明確にしていく必要がある。各系統ごとの終点をリストアップすると500箇所近くになってしまったが、これらをつぶす旅に追われた。
[草39]の金町駅→青戸車庫のように、「水戸街道から右折して整備場の裏の入口で終点だろう。つまり水戸街道から外れた区間がこの系統だけの独自区間!」とか思っていたら、3回挑戦して3回とも水戸街道を右折せず、街道上の浅草行きの停留所で降車し、そのままバスは「回送車」表示にして四ツ木橋方面に走り去ってしまったというような事例もあるので思い込みは禁物である。
(もう少し続く)
・[船28]、篠崎駅はどこで降車させるか
・東新小岩四丁目の降車場所はどこか
・新宿駅西口、[宿74]と[宿75]はどちらが前か
・[海01]、豊洲駅止まりはどこで降車させるか
・[東98]の最終、東京駅→目黒駅止まりはどこで降車させるか
・劇場バスの新宿行きの停車停留所はどこか
etc...
降車部分の疑問が多いが、乗車位置は見ればわかるものが多いが、降車は実際に乗ってみないと分からないことが多いからである。そのため、各系統の全運行パターンを洗い出して、それぞれの降車位置が
例えば、[海01]であれば、降車(行き先)の可能性のある場所は門前仲町・豊洲駅・有明一丁目・東京ビッグサイト・東京テレポート駅の5箇所。ここで、
・門前仲町は[門33]の北行乗り場
・豊洲駅は交差点手前の[豊洲01]と同じ降車専用
・有明一丁目は乗車ポールと同じ場所
・東京ビッグサイトは構内すぐの汎用降車専用
・東京テレポート駅は出入り口近くの汎用降車専用
のようにひとつひとつ明確にしていく必要がある。各系統ごとの終点をリストアップすると500箇所近くになってしまったが、これらをつぶす旅に追われた。
[草39]の金町駅→青戸車庫のように、「水戸街道から右折して整備場の裏の入口で終点だろう。つまり水戸街道から外れた区間がこの系統だけの独自区間!」とか思っていたら、3回挑戦して3回とも水戸街道を右折せず、街道上の浅草行きの停留所で降車し、そのままバスは「回送車」表示にして四ツ木橋方面に走り去ってしまったというような事例もあるので思い込みは禁物である。
(もう少し続く)