|
▼元バス会社員様:
ご回答ありがとうございます。実際に現場に携わっておられた方のご意見は、とても参考になります。
>皆様から出入庫便の営業運行について議論されておられますが、
>以前某事業者で運行に携わっていた立場から単刀直入に申し上げますと、
>出入庫便を営業運行するには、「経費の持ち出しを極力しないこと」が大前提になります。
>長年言われていることですが、バス事業は労働集約型産業の典型であり、慢性的に赤字になりやすい事業でもあります。従って、出入庫便も営業運行を行った場合にハンドル時間などが回送とした場合と同じであれば良いのですが、営業便と比較して回送便の所要時間は短くしている場合が多く、これを営業のために延ばすとなった場合、費用対効果でNGとなってしまう場合が多いのです。
都バスが赤字かは忘れましたが、赤字だろうと黒字だろうと、出入庫便を運転するのに回送よりコストがかかるのは事実ですが、コストの事を取るか、利便性の事を取るかは、かなり難しいところだと思います。
>早朝深夜に長距離回送とするのも、営業運行した場合にどの程度利用者があるのか、またそれによって乗務員の出退勤に影響が出ないかなど、様々な要件を満たさないと新たに営業扱いすることは難しいと思います。
以前、回送をなるべく無くす為には、共管をする事も考えられるという投稿をしましたが、それもなかなか難しいようです。
>昔なら出入庫路線の時刻掲示をせずに、ある意味「いい加減な」運行もできましたが、現在は出入庫・免許維持路線とはいえ、監督官庁からすればひとつの運行系統には変わりなく、現在はそれらの路線もバス停での時刻掲示を徹底するようになってきています。しかし一方では、運行ダイヤが大幅に乱れた場合などは、出入庫便を「間引き」するなどして駅前待機によって本線ダイヤの穴埋めをすることもありましたが、それも難しくなってきたため、出入庫を営業する場合は、給油や長時間休憩(中休ダイヤ)などで確実に車庫へ戻ることが約束されているダイヤが主体となっているように思われます。
こちらも以前の投稿ですが、時刻表に「事情により運転されない場合もある」と注記すれば、運転されないのもありだと投稿致しました。色々と難しい事が有る出入庫の事について、役所にも素早く対応してほしいですね。
|
|