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いささか前の話題になりますが、6月2日の日曜日に新宿〜よみうりランド線に乗車
することができましたので、ちょっと書いてみようかと思います。NOBOさんが
お書きになるかと思っていましたが、まあこちらで書いてしまいましょう。
新宿駅西口〜よみうりランド線は小田急バスの運行です。2年ほど前より運転を開始
した路線で、春と秋の日曜日に1日2回のみ運転しています。元々は昭和40年代に
あった路線らしく、廃止されたものの免許だけ残りつづけた状態だったらしく、それを
復活させたものです。
(もっとも、昭和44年の小田急・若林管内の路線は●渋谷駅〜淡島〜梅ヶ丘〜経堂駅、
●下北沢引返場〜若林駅〜上町〜千歳船橋駅、●野沢〜三軒茶屋〜下北沢引返場、
●新宿駅西口〜(急行)〜代田橋〜若林営業所、●若林営業所〜上町〜成城学園前駅
しか記載にありません。これ以前に廃止になった?)
新宿駅の乗り場は、唯一の新宿駅定期発着系統である[宿44]武蔵境駅行きと同じ
乗り場から発車します。もっともその乗り場も、そして隣の乗り場も高速バスと
兼用となっており、回りは箱根行きの高速バスに乗り込む家族等で賑わっていました。
乗り場ポールには小さく、よみうりランド行きも季節により2回運行しているを
示す紙が貼ってあるだけです。かなり目立ちたくないという思惑がうかがえます。
箱根行きが発車し、先にやって来た小型バスの[宿44]も多くのお客を乗せています。
それと同時に若林お古の車が「よみうりランド」という幕を出してやってきました。
しかしバスベイは満員、仕方なく前に停車します。乗り込んだのは小学生とおぼしき
最前列に陣取った子供と1人、僕と同行の2人と計5人でした。スタフを見ると
よみうりランドまで1時間10分となっています。
[宿44]が発車してほどなく、10:00定刻に発車。次停留所表示機はちゃんと作動、「次は
調 布」となっています。やはりノンストップ運転かと思いきや、どうも各停留所に
寄っています。さらに運転手は肉声放送で「西参道ご利用の方はいらっしゃい
ませんか〜」と放送。どうやら、ポールがあるうちは各駅停車になったようです。
もちろん乗降があるわけもありませんが。
午前中の甲州街道は快適です。結局的に急行運転をしていき、幡代あたりで先行の
[宿44]に追いつきました。さすがに追い越すことはせず、追従して走ります。
先行する[宿44]は相変らず立席も出ているようでした。そういえば、なぜ代田橋は
側道を通さずに停留所を作らないのでしょう。やはり渋滞を避けるためでしょうかね。
そして井の頭通りで[宿44]と分かれ、しばらくバス不毛地帯を走ります。この辺は
やはり新鮮に感じます。高速とも分かれ、やや道が細くなったところで右手にバスの
車庫がありました。これがウワサの京王・世田谷車庫かな?
さらに旧道に入り、環八とクロスするとそこは関東バスのエリアです。最近改編を
行ったエリアですが、早速芦花公園駅入口で停車中の関東バスを追い抜きました。
もう少し進んで烏山駅まで来ると、小田急バスも顔を出しています。烏山下宿や
千歳烏山駅など、小田急のポールがある所では一応運転手の案内がありました。
ここからでも乗れる……のでしょうかね。
給田から先は関東バスとお別れ、甲州街道を進むと今度は京王バスの真新しい
ポールが目に付きます。出入専用で最近営業を開始した丘22・つつじが丘行きの
ポールの模様。少しでも路線を営業することによって、営業権の主張でもするので
しょうか? ちょっとばかし謎です。
さて、つつじが丘も難なく過ぎるとしばらくはまた不毛地帯に入ります。ここも
渋滞もなく快調に飛ばしていると、国領を過ぎてようやく正式な?次停留所の調布に
着きました。やはり乗降はありません。ここから先の鶴川街道はマイナーバスの宝庫で
あり、特に多摩川原橋を渡り、矢野口駅までの区間は
●京王[調21]調布駅南口〜稲城市立病院(毎日1本)
●小田急[吉07]吉祥寺駅〜調布〜よみうりランド(休日1本)
●小田急[柿24]調布駅南口〜柿生駅(平日6本、休日5本)
●神奈中[鶴22]調布駅(南口)〜鶴川駅(休日1本)
しかありません。多摩川原橋が一車線しかなくその先には南武線の踏み切り、さらには
鶴川街道の慢性的な渋滞が響いてここまで少なくなってしまったのでしょう。
もっとも今は2車線化工事の真っ最中です。ここから先は突然ポールがぼろくなった
感じですが、そんなことを思っているときに、多摩川橋停留所(小田急以外は多摩川
原橋だったはず)で母親と子供の二人連れが乗ってきました。吉07のランド行きは
もっと早い時間のはずで、知っていて狙って乗ったことになります。途中停留所には
全く時刻が出ていないはずで、実はヘビーユーザーだったりするものなのでしょうか。
乗る人は乗るものなんですね。
多摩川原橋でやや詰まりましたが、5分程度で対岸に抜けました。そこはすぐ南武線の
矢野口駅の踏み切りです。ここも高架化工事の真っ最中らしく、色々と資材が
置かれていました。これが解消されれば大分まともになるはずですが……。
よみうりランドの看板が見えたところで左折、鶴川街道と分かれます。山の上には
観覧車がそびえ立っており、もうすぐだということを感じさせます。とここで
バスは一旦京王よみうりランド駅に入って小休止。ここまでで1時間弱かかりましたが、
実は早着気味だったようです。少し昔っぽい駅のターミナルに停車していると、
[読01]寺尾台団地行きがあることが読み取れました。ここからは本数がまともに
あるようです。
向かいの京王線で都営急行や最新の(忘れた)系の姿を見つつ待っていると、バスは
ようやく発車、山道に入っていきます。ここからが本日のハイライトです。
かなり急な坂道でカーブもきつく、まさかこんなヘアピンカーブの山道を若林営業所の
人が運転するとは思いもしなかったでしょう。下61もすごいと言えばすごいですが。
坂を登り切るとそこはよみうりランドが広がっていました。こちらも立派なターミナル
つきで、一挙に別世界に出たような感じです。結局65分程度で到着してしまいました。
こちらのターミナルには路線図案内で堂々と「新宿駅西口行き」が表示、扱いの
違いを感じさせます。時刻表もちゃんとあり、なぜか「宿44」という系統番号が
与えられていました。
ということで、渋滞さえなければ非常に乗りでもあり、良い系統だと思います。
帰りや午後の便はちょっと心配ですが……これ以上本数や運転日を増やすわけにも
いかないのが、困ったところでしょうね^_^;。
●なぜ系統番号がないのか(何でもいいからつけてあげればいいのに)
●なぜ幕のローマ字が「Yomiuli」なのか(そういうものなの?)
が今のところの謎です。
そうそう、あの子供ですが、終点までちゃんと乗車し、バス停の時刻表を何やら
書き写していました。将来が楽しみです。帰りも同じバスに乗っちゃったのでしょうか。
ということで、僕たちは新百合ヶ丘方面にそのまま抜けて、稲城市循環バスなどにも
乗車してきました。これはまた機会があれば、ということで……
それにしても、新百合ヶ丘で見る小田急はやたらとLED車の比率が高いですね。
p.s.
返信ボタンを押したら間違って「削除」を押して消してしまいました。ムキー!
もう一度書きなおすハメになりました……気をつけましょう……
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