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返信ありがとうございます。
今回も相変わらずの長文です。
あの後に、色々と資料を手に入れたところもあるので、それの補足も兼ねて。
主に昭和50年代頃に作成された、戦後の交通局作成の年表に拠っています。
★[15][16][17]について
S21.3.15
[15]錦糸町駅〜大島七丁目 3.574km
[16]亀戸駅〜三角 6.596km
[17]亀戸駅〜新田 6.346km
の3系統となっていますが、すぐ下のS21.8.1で
[16]錦糸町駅〜大島七丁目 休止
となっています。一体どっちなのやら相変わらず悩まされますが、まっきいさんのおっしゃる
>5月13日付の自達甲第九号の二では[15]錦糸町駅〜三角、[17]錦糸町駅〜新田、
>[22]新小岩駅〜今井、[25]亀戸駅通〜東京駅が江東所管の系統として出ていますが、
>[16]の記載はありません。15系統については7月13日付の自達甲第一九号でも
>錦糸町駅〜三角と紹介されており、この時点では浦安橋まで伸びていなかったようです。
という部分によれば、やはり上記の[15]〜[17]の並びが当初は正しかったと思われます。(「5月13日付の自達甲第九号の二」のほかの部分の転記をお願いしてもよろしいでしょうか?)
矛盾なく考えれば、昭和21年度前期のうちに[15]と[16]を入れ替えてしまったというのもあり得ます。以前の書き込み[#5017]で
>S21.9発行の「コンサイス・東京都区分地図帳」で
>[15] 亀戸〜東小松川〜三角
>[17] 亀戸〜新田
>となっているのも理由が成り立ちます。(すでに[16]は廃止済み)
とあるように、錦糸町駅〜大島七丁目はS21.8.1休止なのでこの部分は正しく、[15]となっていることから、S21.8.1に同時に番号を入れ替えたという可能性が高そうです。また、亀戸〜三角はいつの間に錦糸町駅発着になったのだということになりますが、これについてはまだ不明です。S21.9〜S22.5の間だとは思いますが。[17]亀戸〜新田についても、同時に錦糸町駅まで延長されたのではないかと思います。
その後、年表に現れるのは
S22.7.16
[16] 錦糸町駅〜浦安 10.562km 開通
S22.12.30
[16] 錦糸町駅〜浦安、[17] 錦糸町駅〜新田の2系統を休止
S23.8.1
[16] 錦糸町駅〜葛西橋を休止
となっています。[15]については何も触れられておらず、[15]はずっと三角止まりのままだったのではないかという気がします。カスリーン台風の代替は[22]で賄っていたようですし。S23.8.1に出てくる[16]は復旧後のものでしょうが、いつ復旧したのかは書かれていません。[22]の江戸川区内の新田・小島への延長のタイミングが怪しいですが。
(ちなみに、この資料では[22]の小島延長はS23.2.1ではなくS23.2.16となっています)
★[8]系統(初代)について
S21.3.15に練馬車庫〜江戸川橋として開通した[8]ですが、S21.8.1に[21]に替わっています。休止の扱いで、同日に[21]練馬車庫〜目白駅、[20]哲学堂〜江戸川橋が開通しています。形としては[20][21]の2系統に分割したのでしょうが、初代[8]の経路が気になるところです。
★[3]系統(初代)について
S21.3.15に新宿駅東口〜東京駅乗車口として開通した[3]ですが、こちらはS21.8.20に「[18][19][24]の出入庫系統とする」と明記されていました。一般路線から格下げされたようです。同日に[24]東京駅乗車口〜水天宮が開通しており、新宿の所管であることから、[3]に使う車が足りなくなったのかもしれません。車両数にも全く余裕のない頃でしょうし、[3]のほうは都電が並行していたということもあったのかも。
★[23]系統について
荒川土手〜西新井大師として開通した[23]系統ですが、開通はS21.8.1でした。
★その他、隠れ系統について
系統番号のついた系統は把握していたつもりですが、まだまだ隠し球がありました。
[3]系統(2代目)
S22.9.1 新宿駅〜池袋駅 開通
S22.12.1 新宿駅〜池袋駅 廃止
わずか3ヶ月しか持ちませんでした。廃止日に、[4]新宿駅〜早稲田を新宿駅西口発着に延長していますが、それ以外の特記事項は特にありません。トロリーバスの運転休止でもあったのでしょうか?
[26]系統(初代)
S22.6.16 東京駅〜池袋駅 開通
S22.6.25 東京駅〜池袋駅 廃止(→[104]になったとしか思えない)
都営だけ単独開通して、直後に相互乗り入れ系統になるというのは何例かありましたが、初代の相互乗り入れ系統でも行われていたというのは初耳です。8.376kmで、多分経路は[104](→[東50])と同じではないかと思います。[26](→[秋26])の開通時期が他の番号と比べてズレている理由がようやく分かりました。
なお、東京駅降車口(北口)はしばらくバスターミナルとして使われておらず、本格的に使われたのはS22.6.25の相互乗り入れ系統が初ですが、この[26]も降車口を使っていたのかは不明です。もう一つは以前話題になった[25]亀戸駅通り〜東京駅がありまして、こちらはS22.5.15開通ですが、これは降車口だったのかどうか……?
[28]系統
S22.9.1 浅草〜石原通り〜亀戸駅 開通 4.530km
「石原通り」というのが聞きなれませんが、墨田区内の蔵前橋通りの呼び名なのでしょう。そうするとまっきいさんのおっしゃった都電代替という可能性が強まります。
最短距離の浅草寿町〜(駒形橋)〜(清澄通り)〜石原1〜亀戸4〜亀戸駅が4.5kmなので、雷門を経由しなかったかもしれません。
S22.9.20 浅草〜吾妻橋〜亀戸駅 5.205kmに変更
直後の変更ですが、寿町〜雷門〜(吾妻橋)〜(清澄通り)〜…という変更と思われます。
S22.12.1 浅草〜亀戸駅 廃止
ということで、こちらも3ヶ月しか持ちませんでした。開通・廃止は上記の[3](2代目)と同じです。何かあるのかも?
とりあえずこんなところで。
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