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【8598】昭和50年代の都心循環バス構想 夢十夜 05/5/6(金) 23:41

【8602】Re:昭和50年代の都心循環バス構想 PLせつな 05/5/7(土) 3:48
┗ 【8603】Re:昭和50年代の都心循環バス構想 夢十夜 05/5/7(土) 16:13

【8602】Re:昭和50年代の都心循環バス構想
 PLせつな E-MAIL  - 05/5/7(土) 3:48 -

引用なし
   初めまして。

「都心循環線」の構想、確かに存在しました。昭和50年代の都営交通再建の
最初の案(昭和51年秋)に出てきた路線で、おっしゃる通りの循環線を
新設するというものです。これだけならば便利になるかもというものですが、
実はこれと同時にそれより内側に入る長大路線は原則としてカット、
また相互乗り入れ路線は原則として全廃、1つの通りに複数の系統を走らせない
というかなり原理主義的な計画でした。

詳しくは
http://pluto.pobox.ne.jp/toshin_loop.gif
をご覧ください。
色文字の停留所は鉄道連絡を示します。合計29の停留所で、東京駅八重洲口発着の
循環線を形成しますが、停留所が29箇所ということでそのまま当時の停留所に
あてはめると1つ少なくなるので、銀座の停留所を統合する計画だったの
ではないかと思います。あと当時だと「市ヶ谷見附」「四谷駅西口」停留所も
経路上に存在しましたが、それらは無停車のようですね。

同時実施予定の短縮・廃止系統を見ると分かりますが、とにかくメッタ切りです。
[草63][草64]すら短縮、[王78][学06][四92]も廃止というのは今から考えると
けっこう恐ろしい計画です。国鉄赤字線廃止と似た面もありますが……

ただ、このときのこの計画が都心循環線関連だけでも実施されていたとしたら、
路線網は相当に違ったものになっていたのでしょうね。
結局、この計画はなくなり、昭和52年12月の再編成では明らかな赤字路線のみを
切捨て、以後昭和53年・54年・57年と段階的に実施していきました。
「1つの通りに系統1本に集約化」というのはこれらの改編で中途半端に
実施されて残りはそのままとなり、今の路線網が存在するわけです。
ただ、路線がなくなるだけで、残った路線の経路変更がほとんどなされなかったと
いうのは今ひとつ謎でした。

日の丸が走らせる丸ノ内シャトルやメトロリンクなど、局地的にこの志を継ぐ
路線はありますが、地下鉄や鉄道とこれらとの乗り換えがしやすいかと言うと
厳しいですね。既存の停留所は使えていないですし、不便なところもあります。

あとはルートだけで言えば、千代田区のコミュニティバス「風ぐるま」が割と
いい感じなのですが、いかんせん扱いが福祉タクシー級なので一般人には
使いにくいです。
移動には地下鉄を乗り継げ、というのはなかなか変わらないのでしょうね。
新宿線・東西線・半蔵門線と、東西を結ぶ路線と山手線との乗り換えが
直結していないというのが個人的には残念なところであります。

#ここで力尽きたので残りのツリーの返事はまた後で…
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@cj77.opt2.point.ne.jp>

【8603】Re:昭和50年代の都心循環バス構想
 夢十夜  - 05/5/7(土) 16:13 -

引用なし
   ▼PLせつなさん:
早速のレス感謝です。
 1道路に数系統が重なって走っていた時代に、1道路は1系統に限定するとか、学06・王78廃止、草63短縮、相互乗入系統全廃など、ずいぶん大胆なプランだったのですね。
 手入れ対象の草63は、客の入れ替りが激しく、全線にわたって途切れることのない満遍ない利用がありますし、東98は分断地点と予想される目黒駅前を通過するあたりが最も乗車率が高いように感じます。
 循環バスが実現しなかったために、これら系統が生き延びたことを考えると、一長一短があって、循環バスの是非は論じることはむずかしいようですね。
 大多数の系統が日中5分〜15分間隔で運行していた時代のこと、特別扱いとなる循環バスは相当数の車を投入して頻回運行を計画していたのでしょう。

 都営新宿線や有楽町線が近い将来開業することを見込んでも、なお鉄道と重複する系統を計画するあたりは、現在交通局と路線維持の在り方に対する考え方の相違が読み取れて面白いですね。
 幻に終わった都心循環バス構想について、大変参考になる解説、ありがとうございました。
<DoCoMo/2.0 P900i(c100;TB;W24H11)@proxy112.docomo.ne.jp>

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