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▼T君さん:
古い話になりますが、鈴木俊一知事時代に東京都としての考え方のなかに、鉄道線で代替できるバス路線は、整理するという考え方がありました。そして東京都の手による地下鉄網整備の仕上げともいえる大江戸線を計画する際、山手線の内側においてはどこにいても概ね徒歩10分程度の場所に鉄道駅を配置するという都の方針がありました。
その後、南北線と大江戸線が全線開業し、都心部を中心に都バス路線が縮小へと向かい始めました。
現実問題として、高齢化や交通弱者に対するフォローがないのでは?という疑問は私も感じますが、基本的な都の方針は揺るがないという事なのでしょう。
都03沿線では、ここ数年で著しくバスの利便性が低下しているといえますが、減便によって積み残しが出ているという状況ではないわけで、何らかの代替交通機関が機能しているということなのだと思います。
例えば、ダイヤ改正による減便の結果、品98では夜間などに大井埠頭内で積み残しが出るケースもあるようです。他に代替交通機関がない場合、過度の減便はできないわけです。
都心部ではバスに代わる交通機関があり、一般的にはバスより鉄道の方が分かりやすいというイメージが定着していますから、これだけ緻密な地下鉄網が整備された都心部では、バス路線の維持も難しいのではないでしょうか。
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