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東京都交通局は、経営計画2013を15日に発表しました。
ステップアップ2010に続く、向こう3ヵ年度の計画となっています。
チャレンジ2007みたいな副名称はついてないみたいです。
ちなみに前回のは
http://pluto.xii.jp/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=15017;id=
です。
「バス事業は、計画期間中に経常収支の均衡を目指します。」
と示されており、東電株の分の穴が埋まらない中、土地利用事業を含めて収支均衡を目指していくのでしょうが、あまり本業の増収を目指す文面が見られないのが残念なところです。
また、「車両使用期間の延長などにより経費の削減を図るとともに、企業債の発行を抑制し、支払利子の減少を図ります。」という目標の文言からするに、車両のライフサイクルは確実に伸びるでしょう。
3年前に続き、都営バスに乗客側から関連するところを見ていきたいと思います。
(数字は資料内の項番)
7 災害に備えた通信手段の強化
平成25年度に全営業所・支所に配備。
34 バス路線・ダイヤの見直し
「地域の実情やお客様のニーズに合わせた運行ルートやダイヤの見直しを適宜行い、地域における公共交通ネットワーク全体の利便性や効率性を向上させます。」とありますが、これだけでは何も言ってないのと同じような……
具体的に、どういう地域に向けてどういう策を打つつもりなのか、もう少し定量的な記述があってもいいのではと思います。
48 バス停留所上屋・ベンチの整備
毎年、上屋(新型バス停)20、ベンチ50の目標。
これは継続的に進めていくみたいですね。
49 バス停留所における運行情報サービスの改善
簡易バス停の20箇所/年の増設。あれ、更改したはずのLED式の新型接近案内のことがあまり触れられてない。。
★50 バス車内の情報サービスの強化
「都営バス車内の次停留所名表示装置を液晶式に更新し、表示を見やすくするとともに、情報案内の充実を図ります。」
液晶モニタの次停留所表示を30両/年のペースで設置となっています。
最初は[都01]ということで、渋谷の車につけていくのでしょうが、他事業者と比べても、これだとペースがかなり遅いのではないかと……
★51 バス車内のインターネット接続環境の向上
WiFi接続が可能となるようですが、基本的に公衆の携帯網が張り巡らされている東京の道路でどれだけ必要性があるかというと…、まあ、無料で使えるのであればちょっとありがたい感じです。
57 地下鉄駅へのバス路線図の掲示
大江戸線改編のときに駅改札外に張り出したものがありましたが、あれよりも少し見やすいものになるようです。ただ、これを新規事業と言うのはちょっと。
58 外国人にも分かりやすい停留所表記の拡大
4カ国語の表記の引き続く増強。
70 低公害ノンステップバス車両の導入
H25年度は20両、H26年度は60両、H27年度は100両。
ここから逆算すると、E〜G代の大半をH25年度に、H代を26・27年度で取り換えていく感じですね。
あとは、今まであった低公害車の導入に関する部分が全く触れられておらず、重要施策ではなくなったのだろうか? という感じを受けます。一応、次の「71 次世代燃料・車両の環境施策への協力」の項目はありますが、これは新技術の実証実験に関することですし。
86 資産の利活用の推進
大塚の利活用はH29年度、目黒の跡地はH30年度から利活用開始となっています。
また、H25年度に「大塚の利活用調査」という項目が充てられていることから、この辺りで閉鎖、となるのでしょうね。。
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