こんにちは。
昭和47年に現在の系統番号制度が採用されて30年以上経過しました。
利用者から親しまれていますが、一部不都合も生じているようです。
第一に、方向と数字が不一致の系統が増えております。
資料館の労作“都営バス系統別データ集”から引用させていただきますと、数字の80番台は、《都心より渋谷を主とした世田谷方面》を意味することになっていますが、渋88系統は、この法則からすると運行区間と一致しないことになります。
バス路線の短縮再編成の結果、都心より山手線の駅を越えて西へ向う系統は、東98を除いて全滅してしまいました。
法則そのものも現状に適合しないものになっています。
第二に、使用する数字に偏りがあります。
都バスで22を付す系統は、里22・東22・東22乙・新小22・葛西22・臨海22・錦22の7系統もありますし、28を付す系統は6系統ありますね。
反面、50番台では50・52・53・54・56・59は使われておりません。
利用者の会話では、漢字を省略して数字のみで話していることが非常に多いことを考えると、数字の重複使用は好ましいことではありません。
第三に、駅名を示す漢字も重複使用されています。
高…高田馬場・高円寺
平…平井・平和島 等
事業者が異なり、路線域も接していませんが、これも好ましいことではありませんね。
第四に、漢字は外国人や子供に判りにくいものと思われます。
スタート後、相当の年数が経ち、都民生活にも密着した現在の系統番号ではありますが、不都合な点を検証して、より良い系統番号への見直しを期待します。