これは結構重要なテーマだったりしますね。
自分もあまりまとまっていないのですが、とりあえず書きます。
まず自分のスタンスを書いておきますと、
自分の考えは、「数字メインで漢字補助」です。つまり[池86]だったら
「86番の系統」で池袋を通るようなイメージです。
まんごろうさんの意見を読んだのですが、
挙げられた4つの問題点を全て解決するのはほぼ不可能でしょう。という
ことで、最も問題点があるとしたらそれは何か、またどのようにすれば
現在よりもよくなるのかということを挙げられたほうが分かりやすいかと思います。
>第一に、方向と数字が不一致の系統が増えております。
都営バスが現行の番号を設定したのは昭和47年11月ですから、確かに33年経過
しました。不都合が生じるのは仕方ないことですし、再び抜本的な見直しをする
こと自体は悪くない考えである、と思います。
[渋88]の場合は、現行の路線は[東82]の新橋駅北口〜渋谷駅が残ったもので、
重なる区間はあるが別の路線が従来からの系統番号を名乗っていることに
なります。さらに、五反田地区では[90]と[96]の数字を残しながらも、もっと
ややこしいことになっていますね。ただし、路線の変遷からいえば、自然な
流れで数字を引き継いでいると思います。
しかし、当初の法則に合致しなくなっているから問題である、とするのは
いかがなものでしょうか。[橋88]が短縮したから[渋88]になったのであって、
数字の部分を優先した結果です(これは、東急の渋谷駅〜等々力である[渋82]も
同じことが言えます)。
それは後述の主張である「数字で区別している〜」に見合った処理です。
確かに法則と現実の不都合の例として取り上げているのでしょうが、設定当初の
東京駅周辺に集中する路線網とは姿を変えてきており、当初の法則に当てはまら
ないのは仕方のないことだと思います
数字自体は沿線の路線と重複しない数字で、後述の「数字の重複を避ける」
点から見ても、問題視することはないのではと思います。
>第二に、使用する数字に偏りがあります。
都営バスエリアはいくつものターミナルを持っており、一つのターミナルが
非常に大きい(たとえば神奈中における町田、西東京における八王子etc.)と
いうこともあまりないため、ターミナル毎に番号を設定するのはあまり効率が
よくないです。現状のエリア構成で考えるならば、方面別(というかエリア別)に
用いる番台だけ決めておくというのは、「都営バスにおいては」割と優れて
いると思います。
ただ、この「偏っている」点に関しては同意します。
品川地域の[90]番台、青梅地域の[70]番台、江戸川区の[20]番台など、
どれも都営バスが一定のエリアを独占かそれに近い状態になっており、番号の
重複も見られます。この部分の改善は必要だと思います。[新小29]の派生→
[新小30]というのもありますし、[王55]という路線もできまました。
空いている隣接エリアの番号を柔軟に使ってもよいのではないかと思っています。
具体的にはこんな感じで:
10番台:深川地域、江戸川区で東西線より南に行く路線
20番台:江東地域、江戸川区で東西線より北に行く路線
30番台:墨田区、総武線より北側の路線
40番台:荒川区、王子地域
50番台:王子地域
60・70番台:(現行と同じ)
80・90番台:渋谷地域より南
ただ、2桁の数字ならば最大でも99路線しか区別できないので、番号重複がでる
のは必然でしょう。同一ターミナルでの重複はできるだけ避けたほうがいいと
思いますが……[錦22]は他の番号にしたほうが良かったかもしれませんが、
[東22]と[里22]が同じ22番だからけしからんというのには賛成できません。
> 第三に、駅名を示す漢字も重複使用されています。
> 高…高田馬場・高円寺
> 平…平井・平和島 等
平和島は「平和」です。というのはさておき、これは問題になることとは
思えません。たとえば八幡山と八王子で同じ[八01]が使われていますし、
「高」だったら高尾や高島平もありますが、これで問題が起こるとは考え
にくいです。もちろん、系統漢字の部分を2文字にする(埼玉県はこれが
多いですね)という案もありますが、やや冗長になってしまう感もあります。
[黒01]がいいか、[目黒01]がいいか……?
むしろ、ぽんぽこさんのおっしゃる西新井の[西][新]のほうが問題でしょうね。
>第四に、漢字は外国人や子供に判りにくいものと思われます。
難しい問題ですが、自分は漢字はそれなりに優れた策だと思っています。
漢字を使わないとすると、「かな(他都市で採用例があったかと)」
「英字+数字」「数字」の3つに絞られます。
しかし、「かな」を採用するなら漢字のほうが分かりやすいですし、
「英字+数字」は英字1+数字3桁程度になるでしょうが、はっきり言って
日本ではなじまないと思います。たとえば地下鉄の駅番号が最近つけられ
ましたが、あれはあくまで補助的な案内のためのものでしょう。
日本語以外が母語の方への案内という意味でつけられたのでしょうが、より
地元密着感の強いバスでは、数字でとりあえず弁別ができれば漢字が
ついていても構わないし、また漢字の直感的にみた分かりやすさを考えても
いいのではないかと思います。
「数字」だけだと首都圏中で一意の系統番号をつけるなら4桁は必要でしょうが
覚えにくいでしょうね。事業者ごとに2〜3桁までの番号を勝手につけるというと
京都の例が思い浮かびますが、「数字だけ」というのは浸透度が高いのは
認めるものの、それを首都圏にそのまま持ってきて成立するのかどうかは
疑問です。
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これ以外に番号を付け直した例というと、名古屋市交や大阪市交が
思い浮かびます。この場合は利用者への周知や番号の浸透具合から見た
変えることの影響というのはどうだったのでしょうか……
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ちなみに東京都ですと、戦後は昭和47年11月の1回だけですが、戦前〜戦中は
昭和3年(営業所大移転時)、昭和5年末、昭和10〜15年の間、
昭和17年1月、昭和18年6月、昭和19年5月、昭和20年4月、同年6月の
少なくとも計8回つけなおしを行っていました。