▼お好み玉子さん:
バス利用の気軽さ、その最大の利点は路面から乗降できるということにあるといえます。
地下鉄でも、新交通でも駅舎への出入りには必ず段差がありますし、エレベーターが設置されていてバリアフリーとはいっても特にお年寄りの方には鉄道ホームまでの所要時間と直接路面のバス停から乗降できるバス利用とを比較すると、前者は不便ということになるかと思われます。
一方、道路混雑によるバスの定時制の確保にという課題は、交通局にとっても悩みの種であろうと思います。利用者にとっても同様でしょう。里48利用時の道路混雑や、一般論として「バスは時刻どおりに運行されていない。」という先入観によってバスに対するイメージはあまり良いとはいえないと思われますので、そういう意味では新交通の開通によって利便性が向上することを期待している沿線住民は多いと思います。
専用軌道を走行する新交通のほうが時間に正確で確実な交通機関であることは誰の目にも明らかで、バスがそれに対抗することは難しいでしょう。
運賃について
運賃が高価になるのは主に建設費の償還が理由となります。
バスは道路を運行するため設備投資が低く済みますが、専用軌道を建設した新交通では設備投資が高額なためその建設費の多くを利用者負担によって償還しようとすると当然バスと同じ200円程度の運賃では賄えないということになります。
経営主体による運賃への期待感などに関しても、都営以外の第三セクターなどの企業体が運営する場合はどうしようもありませんが、仮に都営交通として運営される場合でも、現状で都営地下鉄がバスや都電との乗り換え時に普通運賃を割引していないこと、法的には鉄道に分類されるが地下鉄とは見た目にも異なることから別運賃が設定しやすいといえます。これは、りんかい線とゆりかもめとの運賃に対する利用者の不満意見を比較すると分かりやすいかと思います。
「利便性が向上した分、運賃は高くなりました。」という説明はある程度受容しなければならないとは思いますが、思いのほか運賃が高く期待感が半減という印象を受けない程度であればとは思うのですが、これはかなり難しい要求となるでしょう。
最後に、無人運転の利点について述べさせていただきます。
無人運転の場合、初期投資が高額になる面は否めませんが、長期的に見ると人件費が抑えられるため、固定費が上昇しにくいことから長期間運賃改定などを行わずに安定的な経営ができます。
開業後列車を増発する際にも乗務員が不要であることから人件費の増加がほぼ無くなることなどが大きな利点であるといえます。
以上、長レス失礼致しました。