▼PLせつなさん:
本来は私が書くべきところを、いろいろ補足していただきまして、
ありがとうございました。
私は系統や車種などには詳しくないのですが、
昭和40年という時代の東京の一断面を捉えた映画として面白いと思い、
ご紹介させていただきました。
客は値上げと満員通過で困ってる。運転士は交通渋滞で困ってる。
交通局は人員不足で困ってる。
みんながみんな困っていると言いながらも、
映画からは活気と明るさが漂ってきます。
毎日が大変でも、将来に希望が持てた時代ならではの光景でしょう。
前年に東京オリンピックが開催され、東海道新幹線が開通するなど、
高度経済成長期の「光」の部分が先行していたのが昭和30年代だとすると、
昭和40年は、交通問題や公害など「陰」の部分が顕在化してきた頃。
そして2年後には美濃部革新都政誕生へ。
そんな時代的背景を考えながら見ると、
なぜか「バス」がすごく愛おしい存在に感じられました。