様々な意見がぶつかり合っているようですが、中古車を導入している事業者の現状を見てみましょう。
以前は、中古車しか導入しない時期が長く続いた事業者が多く見受けられましたが、最近では環境に関する法規制だけでなく、交通バリアフリー法施行により、地方のバス事業者といえども、ワンステップバスやノンステップバスの導入が促進されつつあります。
もちろん、ノンステップバスの中古車というのはまだ出回っていませんから、新車を導入するということになります。ワンステップ車については、関東地方の大手事業者では廃車が始まっているところもありますので、中古車が流通し始めていますが、以前と変わってきているのは、中古車の導入を中心としていた事業者でも、新車と中古車を並行導入し旧型車両を代替している事業者が大半であることです。
これは、新車を購入する余力が出てきたと見るべきではないでしょうか。そして経営努力が進んできている結果だとも受取れます。
確定的なデータはありませんが、新車と中古車を並行導入することにより、中古車のみを導入していた時代より、平均車齢も若返るでしょうし、環境負荷も以前よりは改善されてきていると見て良いのではないでしょうか。
このことは、東武指令さんのいう
>一気に首都圏の規制に合わせると言う発想では、地方のバス事業者は音を上げて
>しまう位の予算が必要になります。
>段階的に首都圏で活躍した中古車を導入して、地方で活躍するバス車輌の車齢を
>首都圏に近づける方法で活用してみてはと思うのですが・・・
という意見と同じ事が現実になっているのだと思います。
地球環境が大切だということは、誰もが知っています。
できることなら、中古車を流通させないで、新車だけを導入させることが最良であるとは思います。しかしながら、理想論だけでは語れない現実というものがあります。
この中古車問題、現時点では、新車と中古車を並行導入する事業者が増えているということを評価し、将来的には新車のみを導入すべきという目標というか、理想をこの掲示板を見ている誰もが理解していれば良いのではないでしょうか。