絶滅してしまった設備や用語がありますので、列挙してみたいと思います。
方向幕→H代車がかろうじて残る南千住・青戸その他に残るのみですが、我々ファンには「錦糸町駅の『幕』を出してた」など、LED表示になっても「幕」と言う言葉が滅びることはないでしょう。
ブザーボタン→略して「ブザー」これはすでに絶滅しています。F・G代の配置がなかった南千住では、降車ボタンがブザーだったのはE代車が最後でした。
現在は「K」代車のチャイムを経て、「L」代車以降は電子チャイムになっています。
中ドアのブザー→「ワンマンの時ブザが鳴ると扉は自動開閉します」という中ドアの掲示を見たことがある人は私のようなミドル世代以上の方だけだと思います。
現在、中ドアの警報音も降車ボタン同様、電子チャイムになっています。
ブザーで残るのは「H」代車のみになりました。
中ドア直後の二人席→現在は「T」代車までがこの配置(S−1用の「L」を除く)
で、「V」代車以降はラッシュ対策用に中ドア直後の2列分が、1人掛けに変更され、
「T」代車以前の車両に比べて4人分、座席が減っており、最新の「A」代車に至るまでこの配置です。
車掌台・車掌窓・車掌用中ドアレバー→これは古く、昭和59年式の先代「N」代車を最後に廃止され、それまで車掌乗務が可能な「ワン・ツーマン兼用車」だったのが、
昭和60年式の先代「P」代車以降は「ワンマン専用車」となり、これらはすべて廃止されました。
モノコックボディー→こちらも南千住では昭和58年式の「M」代車が最後で、
翌年の59年式「N」代車からは今に続くスケルトンボディーとなりました。
手動式運賃箱→ワンマン化当初の運賃箱は、硬貨も札(入ったかどうか不明)も回数券も同じところに入れる単純なタイプで、当然プリペイドカードや、PASMOのような電子マネーなど皆無の時代です。おつりは両替式で、四角い運賃箱の横につり銭払い出し器があり、その上に紫色の皿があり、そこに硬貨を乗せると運転手がそれを確認して
両替機を操作。両替した硬貨は運転手側に払い出されるので、おつりは運転手から受け取る方式になっていました。現在のように自動的につり銭を計算して直接乗客側に払い出されるようになったのは昭和45年より前に納車された「R」代車からと記憶しています。この時の運賃箱が緑色で、今回の新型運賃箱になるまで、都営の運賃箱はずっと
「緑」を踏襲していました。
色々と思い出しながら長々と書きましたが、他にもあれば御教示下さい。