3月24日の土曜日に全路線乗車を果たしました。
息子は「愛の手帳」を所持していますが、京成バスの運行にも関わらず、各種障害者手帳所持者は提示のみで、無料乗車が出来ました。
今回は東京スカイツリー開業前の暫定ルートで、かつ押上駅交通広場が未完成と言う事もあり、暫定の暫定と言う感じの試乗となりました。
以下、乗車した順に感想などを書いていきます。
1 北東部ルート
このルートは緑のバスで、乗ったのはすみだ百景「すみまるくん」の方。
ルート図は既出だと思いますが、押上駅を出ると、曳舟たから通りを右折。東あずま駅・八広(八広駅)を経由して押上駅に戻るルート。
試乗の人たちで大混雑していたのは台東区の各「めぐりん」開業時と同じです。
ただ、15分ヘッドのため、すぐにダンゴになってしまい、私が乗ったバスもダンゴの2台目なのでガラガラでした。
2 北西部ルート
このルートは赤いバスで乗ったのはやはり「すみまるくん」の方。
北東部ルートと同様ダンゴ運転、区の職員らしき人が乗って乗車人員の調査をしていました。
押上駅を出ると、曳舟たから通りを「北東部ルート」とは逆に左折、曳舟文化センターは墨38と同位置。その後曳舟川通りを八広小学校まで直進、新四ツ木橋手前で左折し、水戸街道を横断して鐘ヶ淵駅に停車。
その後は墨堤(ぼくてい)通りに出て、桜橋東詰に停車。その後スカイツリーの脇をかすめて春慶寺(しゅんけいじ)前に停車したあと押上駅に戻ります。
3 南部ルート
このルートは3月31日まで押上駅に入らないので春慶寺前が起終点になります。紫のバスの「すみまるくん」に乗りました。このルートのみダンゴ運転ではありませんでした。
ルートは春慶寺をでると、(押上駅には入らないため)直進し、3番の柳嶋妙見山法性寺入口(やなぎしま みょうけんざん ほうしょうじ)に停車。
法性寺を出ると賛育会病院を経由して錦糸町駅北口に停車。北口ロータリーをぐるっと回って北斎通りに出ると、亀沢三丁目を経由して都営両国駅に。
都営両国駅を出るとみどりコミュニティーセンターを経由して墨田区役所前、本所吾妻橋駅を通って春慶寺に戻ります。
4、各ルートの感想
北東部ルート ほとんど都営バスと被ることなく、江戸川、葛飾区境に近いルートを経由していて、途中乗降もあまりなく、試乗の人が多かった路線でした。
普段使いになれば、今まで都営バスのルートから外れていたところを通るため、需要の掘り起こしは期待できますが、最もローカルな路線と言う印象を受けました。
北西部ルート 5番の済生会向島病院〜8番 八広小学校間は、八広小学校近くに「墨田特別支援学校(旧 養護学校)」があるため、通学需要が見込めます。鐘ヶ淵駅も通るうえ、見番通り入口(桜橋東詰)では、台東区への歩行者専用橋、桜橋最寄りと言う事もあり、観光需要が見込めます。
実際このルートでは1周して試乗するというより、数停留所で降りる実用的な利用が目立ちました。
ただ、惜しむらくは八広方面からのルートなのに、墨田区役所を通らない事です。実際、区役所へのルートを尋ねられて運転手が苦慮する場面もありました。
南部ルート 乗車当日は押上駅を通らないので、北東部ルートとの乗り継ぎが不便でしたが、4月1日に交通広場が完成すれば3路線の乗り継ぎが容易になります。
南部ルートは墨田区最大のターミナルであり、繁華街である錦糸町駅北口、大江戸線やJR総武線最寄りの都営両国駅を通り、かつ3ルート中唯一墨田区役所を通るため、公用・観光などで最も利用価値の高い路線です。
めぐりんに例えると「東西めぐりん」に該当する路線です。
各路線は、押上駅などの鉄道乗り換え駅で、接続時刻表を前面の液晶画面で表示してくれるという親切な機構も備えていて、鉄道利用者には非常に便利です。
欠 点 北西部ルートでも書いたとおり、墨田区役所を通るのが南部ルートのみのため、もともと区役所へのアクセスが不便だった北東部ルート、北西部ルート沿線の利用者にはスカイツリーへ行くには便利だが、区役所へ行くのには従来通り都バスの方が便利という事実。墨田区のコミバスなのに、どうにも腑に落ちません。せめて乗り継ぎでどこからでもコミバスで区役所へアクセスできないといけないと感じました。
今のままでは区営版スカイツリーシャトルになってしまいます。
現在は暫定ルートで、スカイツリー開業後はルート変更や停留所増設などがあるでしょうから、そこへ期待したいと思いました。