今見えている範囲で今回の改正を見るかぎり、「城東エリアを中心とした増便・増強」と「コミュニティバスと競合する部分の減少」と、かなりメリハリが効いている改正になっていると思います。従来とは異なり、増便される系統が目立ち、しかも増やすところはそれなりに増やすという厚遇している系統が目につきます。
それ以外はほとんどダイヤ編成が変わらないことから、
一番のアピールポイントは[S-1]の上野松坂屋〜錦糸町駅の20分等間隔なのでしょう。錦糸町駅側からも使いやすく、乗客が今でも乗っている区間を最大限確保しにきた、という印象です。特に地下鉄で直接結んでいない上野〜浅草〜押上のラインにおいて。
系統別の印象です。
・[S-1]
20分間隔はかなり好印象です。欲を言えば、上野松坂屋でなく秋葉原駅を終点としてほしいくらいでした。(松坂屋→外神田五丁目→万世橋→秋葉原駅BT→外神田五丁目)
・[波01出入]
海岸通り経由に戻り、昔の[虹02]みたいになりましたが、どんな効果があるのか謎です。海岸通り経由のバス停を使わなければいけない事情ができた、とか。
・[都03]
今までは[都05]といっしょのダイヤだったので、わざわざ分ける必要がなかったのでしょうが、深川の各系統を増強するにあたってついに追い出されることになったのかが少し気になるところです。
・[都08急行]
[S-1]の補完で、日暮里駅からのアクセスを狙ったものでしょうが、1日4本だと認知されるまでのハードルが高い気がします。せめて1本/時はないといけないのでは……。停車停留所はかなり絞っていますが、入谷二丁目(入谷駅)・(隅田公園・)スカイツリー駅入口は停めてもいい気がします。
奥浅草って地元で使われている地名なのかが今一つ謎です。
・[東12]
中央区の補助金も江戸バスにシフトし、既に区議のサイト等や区議会の議事録等を見ると、昨年に廃止する予定もあったことが窺えます。そう考えると廃止もやむなし、というところでしょうか。[都05][業10][東15][東16]である程度カバーできることから、代替で[都05][東16][業10]がさらに増強されたということで……仕方ないかもしれません。
・[東20乙]
もはや必要最小限しか走っておらず、残しても残さなくても同じレベルだとは思いますが、ここに至って廃止したのがむしろ不思議です。
・[上23]
ここを増強してくるとは思いませんでした。松坂屋〜押上駅が1本/時挟まるため、等間隔とは言えないですが、ダイヤの調整は今後に期待、というところですね。
・[王46]と[里48]と[東43]
はるかぜと競合する区間からの撤退ですね。[里48]の江北六団地以北を削って、その代わりを加賀団地発着とすることで、[里48]の既存の組数で[王46]の役割も担わせるということでしょう。
3営業所以上の共管は、[東15乙](東京駅八重洲口〜住友ツインビル)や、今回廃止された前身の[東22乙]であった程度だと思います。
[里48]加賀団地の設定自体は、はるかぜや国際興業とすみわけ、なおかつ200円で山手線の駅までダイレクトに出られるということで設定はアリだと思います。
今回3営業所共管になっている理由は、舎人ライナーの代行対応ではないかな……と思います。震災の関係でライナーが営業休止となった期間が割と長かったのですが、運行している各営業所から広く応援を出せるようにして、耐障害性を高めるというのが狙いなのではないかと。
その分、北が[里48]を持つ分だけ巣鴨が[東43]を持った……という感じで。
かつての[渋88][都06]の共管のように、はと委託の前触れという説も理論上はありえますが、[里48]は役割上はとに持たせない可能性が高く、今まで直営とはとの共管は行っていないことから、今のところは可能性が低いと思っています。
・[草64]
浅草雷門付近の扱いがコロコロ変わりますが、雷門南まで営業してもジャマにならない、ということでしょうかね。。