東京都交通局は、経営計画「ステップアップ2010」を22日に発表しました。
チャレンジ2007に続く、向こう3ヵ年度の計画となっています。
3年前に続き、都営バスに乗客側から関連するところを見ていきたいと思います。
(数字は資料内の項番)
5. ドライブレコーダーの全車導入
→平成24年度までに全車導入。なお、平成20年度までに138輌導入済みとなっています。
26. バス路線・ダイヤの見直し
→チャレンジ2007と言っていることは同じで、適切な本数に見直しますという文言のみです。「また、需要や周辺の状況が著しく変化したバス路線については、見直しを検討します。」の部分が気になるところではあります。
40. 停留所上屋・ベンチの整備
→新型上屋を24年度までに年35棟ずつ(105棟)建設予定。また、ベンチは年10基ずつ設置予定。少ない気もしますが、既に必要なところにはベンチが置かれているという判断でしょうか。
41. 乗り降りしやすい停留所への改善
→ガードレールの開口部がズレているところを改善
42. 外国人にも分かりやすい停留所表記と路線案内板の設置
→日英中韓の4ヶ国語表記は平成21年度までに262基設置、24年度までに240基増の予定。
路線図の案内板は平成21年度までに63基設置、24年度までに30基増の予定。
43. 停留所における運行情報サービスの改善【新規】
→簡易型バスロケは平成21年度までに527基設置、24年度までに73基増設予定
「老朽化したバス接近表示付停留所の情報表示装置を更新します」というのは何が相当するでしょうか。24年度までに189基更新予定。
普通に考えれば、平成12年より設置したバスの位置が矢印で光る接近案内でしょうが、そこまで老朽化した感じはしません(それでも10年経つんですね)
また、バスロケーションシステムを再構築し、というところが気になります。
平成23年度に10基設置予定となっていますが、どのような感じになるのやら?
45. 全車輌のノンステップ化
→平成24年度までに達成。なお、新車導入の車輌数と思われますが、22年度は105輌、23年度は101輌、24年度は22輌となっています。
E代のツーステCNGは延命せずに除籍になってしまいそうですね。24年度はF代の更新と思われますが、やはり車輌数は少なそうです。
46. 車椅子の固定方法改善
→数年前に試行したきりですが、拡大するのでしょうか?
53. 新たな情報提供サービスの導入【新規】
→tobus.jpの強化ですが、ここで光るのは「都営バス多摩地域運行情報配信」(平成24年度)です。
ついに[梅70]でもバスロケの力が発揮されるときが来ました。
他には、携帯GPSを用いた近隣停留所案内、地図を用いた停留所検索、経路検索が挙げられています。(これらは23年度から)
43.のバスロケ更改と同じ時期になっていますので、この辺りでリニューアルするということでしょう。
56. 都営交通100周年記念事業の実施【新規】
→来年で100周年です。
61. ハイブリッドバスの拡大導入
→22年度(V代)20輌、23年度(W代)20輌、24年度(X代)22輌の計62輌となっています。
ただし、前回の3ヵ年でも予定より大幅に上ブレした数の導入となったので、あまり信用はおけません。これより下回ることはなさそうですが。
今年度末で100輌となるので、162輌がハイブリッドという日本でも最大規模の事業者になりそうてす。
なお、CNG車については一言も触れられていません。
79. 目黒駅前地区再開発への参画
→タイムスケジュールを見る限り、何らかの再開発が行われるのは平成24年度以降となりそうです。まだ少し先ですね。
80. 巣鴨自動車営業所の利活用
→以前少し出ていた再開発の話とリンクしますが、「平成25年度利活用開始予定」となっています。24年度に事業者公募をするとして、高層建物を建築して車庫を収容するにせよ、あと数年は今の姿が見られそうです。
なお、大塚については特に触れられていません。(既に再開発が進んでいるため?)
−−
ちなみに、観光路線については触れられていません。
山の手側ルートは幻のままになってしまうのでしょうか。
また、はとバスへの委託についても言及がありませんでした。特にこれ以上の拡大は行わないということなのか、それとも単純に重要施策ではないのか?
例によって職員定数の削減は謳われていますが……