ずっと昔は、牽引専用のレッカー車や、トラックを自動車工場などに配置していた時代がありました。
私が最後に見た交通局所有のトラックは、昭和62年の臨海自動車営業所発足時に旧江戸川自動車営業所(船堀駅前)から臨海へ荷物を運ぶために来ていた積載量10トンクラスのトラックで、もう廃車寸前ではないかと思えるほど古い車両でした。確か車種はいすゞだったと思います。
荷台は平面で、ドアに「交通局自動車工場」と表記があり、前面にはバスと同じ局紋(当時はTマークではない)が付いていました。その局紋が赤く塗られていたのを印象強く感じた覚えがあります。
交通局の年史によれば、バス車両の故障発生率も年々減少し、昭和40年代までは廃車後のバス車両に救援用資材を積んで応急車として各営業所に配置していたものを、昭和50年代以降はライトバンタイプの車両を応急車として配置、また予備車の数も減らしてきている等の記述があります。
私自身、その後交通局(自動車部)所有の大型トラックというものを見たことがないので、昭和62年のそれが最後なのだと思われます。