大河川が流れる東京都東部地区では橋を中心に交通渋滞が発生する傾向が強く、橋を渡るバス路線の定時制確保は大変だと思います。
そのため、橋を渡る路線(本数)が少なくなってきています。
小松川橋には今でも多数のバス路線が走っていますが、船堀橋をわたっていた東28(→現:錦28)は荒川の江東区側までになってしまったし、葛西橋を渡る路線も両28がほとんど葛西橋止まりになり、秋26も運行回数が激減しました。
葛西橋は、国道357号線の荒川河口橋や清砂大橋の開通で随分渋滞が緩和されましたので、両28の葛西・西葛西方面への増回や南砂ジャスコへの買い物客をターゲットにした路線新設など、今後に期待したいところですね。
そもそも、近年の都バスは扱いにくい長大系統を整理(分断)し、効率の良い、駅と住宅地を結ぶフィーダー路線や、渋滞の少ない地域内移動を目的とした路線を増やす傾向にあります。
都内では、鉄道網が整備されバスが優位に立つ場面(象徴的なのは王40でしょうか。)は少なくなってきています。そんななかで、やり方次第ではまだまだ利用客を見込める地域が江東・江戸川地区なのではないかと思います。
PLせつなさんの、少しの変更を行うだけで、実は飛躍的に利便性が向上する路線があるのでは?という発言には僕も賛同です。
最初の方で発言した、東28(→現:錦28)は赤字でどうしようもなかった路線を上手く再生した例だと思いますし、本当に需要のあるルート設定を考えることは重要ですね。
半蔵門線の開通で、利用者が減るかと思われた東22は、実際には錦糸町・東陽町から乗車していた乗客が住吉から乗車するようになっただけで、さほど利用者が減っていないと言われています。
バスを頼ってくれている乗客を逃さない施策が必要です。