Shuさんのご意見はよくわかります。駅が近い人はバスの存在自体意識しないでも不自由はないですが、足立区の場合、大部分の地域が駅までバスや自転車を用いても20分程度かかる地域が多くを占める、人口密度は高いものの郊外型の地域です。
その上、南北を貫く東武線と、南東部をかすめて走る千代田線=常磐線が、荒川の南側の北千住で連絡しており、区の面積の大部分を占める荒川以北の地域同士の移動でも一旦北千住を経由しなければならず、荒川を2度渡ることを強いられるのが実状です。
例えば私が住んでいる鹿浜から同じ環七通り沿線の大谷田付近に向かう場合、まずバスに乗り、西新井駅で東武線に乗り、北千住駅から千代田線に乗り換えて綾瀬駅、さらに葛飾車庫行きバスに乗るという具合で、同区内の移動であるにもかかわらず片道の運賃が720円もかかるわけです。
もちろんこれはかなり極端な例で、地域的つながりがそれほどないためこのような移動を迫られることはあまりないですが、王30はそうした地域同士の移動手段として東武指令さんの言われるように当たり前の存在でした。
区役所発着のはるかぜ第4弾がまさしく空気輸送にとどまっている中、往復利用できないダイヤの王30が席が埋まるほどの乗客があるということを行政側が正しく認識しているか疑問が残るところです。
渋滞ということは確かにわかりますが、ならば赤31と完全に重複している王78はその点ではどうなのか、ネックであった加平橋の改修が完成、拡幅されたばかりなのになぜ減便なのか、単に路線が長すぎるということなら、東武線や足立区西部地区へのバスが集まる西新井駅折り返しでもよいのではないかなど、ここ1年の施策には疑問は尽きません。