昭和35年の東京都交通局編 乗客調査統計報告書(昭和35年の大都市
交通センサスの元データになっている、と明記されていました)を調
べてみました。こちらには停留所間のキロ程が書かれてるのが特長です。
まず、収録されている路線図(昭和35年9月現在)では29系統は葛西
橋経由となっており、葛西橋経由が正規ルートであることはわかります。
次に調査データでの29系統(小松川橋経由)のキロ程は13.995kmと、
後の29甲(安楽寺経由)と一致します。また、船堀小学校から宇喜田間
の距離1.420kmを考えても、安楽寺経由と考えるのが妥当です。よって、
私が前書き込んだ
>船堀小学校から宇喜田の間も昭和36年以降
>のように安楽寺経由でも棒茅場経由でもありません。
は嘘だと思われます。すみません。
なお、各停留所間のキロ程を用いて29系統の錦糸町駅〜行船公園〜新田
のキロ程を計算すると10.030kmとなり、15乙と一致します。調査当日
(1960年10月19日)、15乙の経路で迂回していたと推測されますが、
いかがでしょうか?
ただ、なぜ迂回したのかがいまだにわかりません。台風の被害を受け
たというような記述がある資料も見当たりませんし・・・。