早77系統さん、おはようございます。 三ノ輪車庫と申します。よろしくお願い致します。
自動放送というのは、LED行先表示だけではなく従来型の方向幕でも連動していますよね。
ところで、LED行先表示と言うのは、隅田川花火大会や、明日行われる「東京マラソン」などの臨時運行にも威力を発揮するほどのすぐれものなのに、運行途中での表示変更は出来ないという事を、巣鴨営業所へ問い合わせした時に言われました。
国の法律なのか、都の条例なのかはわかりませんが、出来ないという事です。
例として草63と草64を例にとると、問い合わせた当時は、どちらも池袋駅東口〜浅草雷門間の路線でした。(問い合わせをした翌年に草63が浅草寿町行き〔折返しは雷門一丁目始発〕に変更)行先表示は幕・LEDとも63が「巣鴨駅経由」64が「王子駅経由」です。
ところが浅草雷門(寿町)行きの場合、王子経由の64と巣鴨経由の63は西巣鴨で別れた後、荒川四丁目で合流しますが、この2系統は4停留所先の「大関横丁」で再度分岐します。
63は三ノ輪駅・千束・浅草公園六区を経由するのに対し、64は日本堤・浅草警察署・東武浅草駅を経由しています。
正面の行先表示はこの2度目の分岐に対応しておらず、王子駅を過ぎても王子駅経由。巣鴨駅を過ぎても「巣鴨駅経由」なのです。
幕ならば仕方ないけれど、柔軟な表示が可能なLED表示なら途中で
「日本堤経由」とか「千束経由」という表示に変更するのは技術的に可能なのですが、「規則で運行途中の行先表示」の変更は出来ないと言われました。
側面表示や車内放送、運転手の案内などで対応可能という回答でしたが、
これってせっかくの柔軟表示ができるLED表示の性能を規則で縛っているという例です。
なお、途中で回送になったり、途中から営業に就く入出庫便、上58・上69・早81・池86など渋谷や上野地区を循環する系統の場合は乗客を乗せたままのLED表示変更が認められているので、これを拡大解釈して利用客が少しでも便利に
わかりやすくバスに乗れるよう努めてほしいと痛感します。