トロリーバスの最後尾の長い席に座って後ろを見るとレトリーバーという装置が見えました(というか大人が振り返っても見えないが、当時は小学生で席に後ろ向きに座り後尾ガラス窓の前下を見ると見えました)。
これはポールからの紐を弱い力で巻き取っているもので、ポールを下げたり分岐点で他の架線に付け替えるときに車掌が引っ張る紐が走行中にたるまないようにするものです。
しかしそれ以外に役割があり、ポールが急激に上昇したときは強い力で紐を巻き込みポールを下げてしまいます。この機能をトロリーキャッチャーといい、明治時代などは付いていなかったがその後は付いているそうです。
私が乗った車両が切断事故を起こしたのは珍しいケースです。あるいはトロリーキャッチャーを装備していなかったとも考えられますが、今では確認できないでいます。