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江戸川営業所、東小松川分駐所
←葛西営業所、境川操車所(廃止)

営業所のデータ

住所 江戸川…〒134-0083 江戸川区中葛西4-9-11
東小松川…〒132-0033 江戸川区東小松川4-47
03-3687-9071
交通機関 江戸川…バス:江戸川車庫前(秋26) 鉄道:[地下鉄]葛西
東小松川…バス:東小松川車庫前(出入庫) 鉄道: [地下鉄]船堀
基本配置 旧基本車種:日野、旧合成音声機:レシップ、旧次停留所機:クラリオン

営業所の年表

S46. 3.18 都電の廃止により、錦糸堀電車営業所境川派出所を廃止
S47.10.15 江東自動車営業所葛西分車庫を開設
S47.10.20 葛西分車庫を葛西自動車営業所に格上げ
S54.10. 1 境川派出所跡地に境川分車庫を開設
H15. 4. 1 境川分車庫を廃止
H16. 4. 1 江戸川自動車営業所に改称
臨海営業所が江戸川営業所臨海支所に格下げ
東小松川分駐所を所管する

現在の所管系統

系統番号 運行区間 備考
FL01 葛西駅〜三角〜船堀駅〜(直行)〜東大島駅入口〜水神森〜錦糸町駅 土休のみ
西葛20 西葛西駅〜新田住宅〜堀江団地〜なぎさニュータウン
西葛西駅〜新田住宅〜臨海町3〜葛西臨海公園駅
出入 西葛西駅〜新田住宅〜臨海町3〜臨海車庫前
出入 臨海車庫前〜臨海町3〜葛西臨海公園駅
葛西21 葛西駅〜東葛西9〜コーシャハイム南葛西〜葛西臨海公園駅
葛西駅〜東葛西9〜コーシャハイム南葛西
新小21 西葛西駅〜宇喜田〜棒茅場〜船堀駅〜江戸川区役所〜新小岩駅
西葛西駅〜宇喜田〜棒茅場〜船堀駅
船堀駅〜江戸川区役所〜新小岩駅
出入 東小松川車庫→江戸川区役所→新小岩駅 早朝のみ
新小22 葛西駅〜古川親水公園〜今井〜一之江駅〜松江〜江戸川区役所〜新小岩駅
葛西駅←古川親水公園←今井←一之江駅←松江
葛西駅→古川親水公園→今井→一之江駅
一之江駅→松江→江戸川区役所→新小岩駅
京葉交差点→新小岩駅
出入 葛西駅→古川親水公園→今井→一之江駅→松江→船堀駅 最終のみ
葛西24 船堀駅〜宇喜田小学校〜葛西駅〜堀江団地〜なぎさニュータウン
出入 船堀駅←宇喜田小学校←葛西駅←堀江団地
葛西駅〜堀江団地〜なぎさニュータウン 朝夕のみ
亀24 葛西橋〜東大島駅入口〜西大島駅〜亀戸駅
出入 江戸川車庫〜旧葛西橋〜葛西橋
錦25 葛西駅〜三角〜船堀駅〜京葉交差点〜亀戸駅通り〜錦糸町駅
葛西駅→三角→船堀駅→京葉交差点
葛西駅〜三角〜船堀駅
出入 船堀駅←京葉交差点←亀戸駅通り←錦糸町駅
出入 東小松川車庫→京葉交差点→亀戸駅通り→錦糸町駅
出入 葛西駅〜江戸川車庫(錦25出入)
錦27 小岩駅〜鹿本中学校〜京葉交差点〜亀戸駅通り〜錦糸町駅〜両国駅
-2 小岩駅〜鹿本中学校〜京葉交差点〜船堀駅
小岩駅〜鹿本中学校〜京葉交差点〜亀戸駅通り〜錦糸町駅
西葛27 西葛西駅〜清新第三小学校〜東京臨海病院〜臨海町2団地
西葛西駅←清新第三小学校
西葛西駅→清新第三小学校→葛西水再生センター→臨海町2団地 平土朝のみ
西葛西駅←清新第三小学校←東京臨海病院←葛西水再生センター 平夕のみ
西葛西駅→清新第三小学校→臨海町2団地→新田住宅→西葛西駅 ★平夜のみ
錦28 東大島駅〜東砂団地〜西大島駅〜錦糸町駅
臨海28 一之江橋西詰〜一之江駅〜葛西駅〜堀江団地〜葛西臨海公園駅
一之江駅〜葛西駅〜堀江団地〜葛西臨海公園駅
葛西駅〜堀江団地〜葛西臨海公園駅
一之江橋西詰〜一之江駅〜葛西駅〜堀江団地〜臨海車庫 早朝深夜のみ
出入 一之江駅〜葛西駅〜堀江団地〜臨海車庫 早朝深夜のみ
出入 葛西駅〜堀江団地〜臨海車庫
亀29 なぎさニュータウン〜葛西駅通り〜西葛西駅〜境川〜西大島駅〜亀戸駅
西葛西駅〜境川〜西大島駅〜亀戸駅
出入 なぎさニュータウン→葛西駅通り
新小29 葛西駅〜一之江駅〜松江〜新小岩駅北口〜東新小岩4
葛西駅←一之江駅
一之江駅←松江←新小岩駅北口←東新小岩4 平土最終のみ
松江→新小岩駅北口→東新小岩4 休朝のみ
春江町終点〜一之江駅〜松江〜新小岩駅北口〜東新小岩4
春江町終点←一之江駅←松江←新小岩駅北口 始発のみ
新小30 東京臨海病院〜葛西駅〜一之江駅〜松江〜新小岩駅北口〜東新小岩4
深夜03 西葛西駅〜堀江団地〜(なぎさニュータウン→)コーシャハイム南葛西 深夜のみ
深夜10 西葛西駅→清新第三小学校→臨海町2団地→新田住宅→西葛西駅 深夜のみ
西葛西駅→清新第三小学校→臨海町2団地 深夜のみ
新小29出入 東小松川車庫〜一之江7〜一之江駅 平昼のみ
出入 東小松川車庫〜船堀駅 新小21・錦25出入庫
艇08 江戸川競艇場→新小岩駅 不定期運行
艇10 江戸川競艇場〜平井駅 不定期運行
艇11 江戸川競艇場〜船堀駅〜西葛西駅 不定期運行
江戸川競艇場〜船堀駅 不定期運行

歴代所管系統

系統  所管開始時の区間 所管開始日 所管終了日 所管終了後
26→秋26 葛西車庫〜上野公園 S47.10.15 H16. 3.28 →移管(臨海)
26乙→東26 葛西車庫〜東京駅八重洲口 S47.10.15 S57.12.25 廃止
28→亀24 新葛西橋〜浅草寿町 S47.10.15 運転中 →分離草24
41→草32 平井駅〜東日本橋駅 S47.10.20 S52.12.15 廃止、→分離平23乙
錦14→都07 錦糸町駅〜門前仲町 S47.11.12 H16. 3.28 →撤退(江東)
草28 葛西橋〜神田駅 S47.11.12 H12.12.11 →短縮両28
錦29 錦糸町駅〜浦安終点 S50. 7.31 S51. 6.19 →短縮亀29
亀29 亀戸駅〜浦安終点 S51. 6.20 運転中
平23甲 葛西駅〜平井操車所 S57.12.26 H 2.11. 4 →移管(臨海)
西葛27 西葛西駅〜陸上競技場 S59. 6. 3 運転中
深夜10 西葛西駅〜臨海町2団地循環 H 1.12.15 運転中
門21 東大島駅〜門前仲町 H 2. 7.21 H16. 3.28 →移管(臨海)
錦28甲 船堀駅〜錦糸町駅 H 2.11. 5 運転中
錦28乙→平28 東大島駅〜平井駅 H 2.11. 5 H17. 3.31 →移管(臨海)
AL01 東大島駅〜小松川循環 H11. 3.31 H16. 3.28 →移管(臨海)
両28 葛西橋〜両国駅 H12.12.12 H16. 3.28 →移管(臨海)
亀23 亀戸駅〜南砂町駅 H13. 8. 7 H16. 3.28 →移管(江東)
西葛26 船堀駅〜葛西臨海公園駅 H14. 4. 1 H16. 3.28 →移管(臨海)
草24 東大島駅〜浅草寿町 H14. 5.30 H16. 3.28 開通はS53.12.21
→移管(臨海)
平23 葛西駅〜平井駅 H15. 4. 1 H16. 3.28 →移管(臨海)
FL01 錦糸町駅〜葛西駅 H16. 3.29 運転中
西葛20 西葛西駅〜なぎさニュータウン H16. 3.29 運転中
葛西21 葛西駅〜葛西臨海公園駅 H16. 3.29 運転中
新小21 新小岩駅〜西葛西駅 H16. 3.29 運転中
新小22 新小岩駅〜葛西駅 H16. 3.29 運転中
葛西24 船堀駅〜なぎさニュータウン H16. 3.29 運転中
錦25 錦糸町駅〜葛西駅 H16. 3.29 運転中
臨海28 一之江橋西詰〜葛西臨海公園駅 H16. 3.29 運転中
新小29 東新小岩4〜葛西駅 H16. 3.29 H25. 3.31 →移管(臨海)
新小30 東新小岩4〜東京臨海病院 H16. 3.29 H25. 3.31 →統合(新小29)
錦27 両国駅〜小岩駅 H17. 3.28 運転中

車輌データ

 現行の車輌データについては、別途「車輌データ」の各項を参照のこと。
年度 年度末
車輌数
新車
配置
昭和49(AB) 137 0
昭和50(C) 0
昭和51(D) 7
昭和52(E) 0
昭和53(F) 11
昭和54(G) 10
昭和55(H) 0
昭和56(K) 124 7
昭和57(L) 130 14
昭和58(M) 134 15
昭和59(N) 134 21
昭和60(P) 135 14
昭和61(R) 135 21
昭和62(S) 135 7
昭和63(T) 135 7
平成元(V) 136 0
平成2(W) 135 15
平成3(X) 138 50
平成4(Y) 141 10
平成5(Z) 142 5
平成6(A) 141 12
平成7(B) 141 12
平成8(C) 138 8
平成9(D) 138 12
平成10(E) 137 3
平成11(F) 136 3
平成12(G) 132 0
平成13(H) 129 8
平成14(K) 117 21
平成15(L) 169 12
平成16(M) 173 28
平成17(N) 175 15
平成18(P) 178 17
平成19(R) 178 11
平成20(S)

特徴(H15)

 江東区の東部(旧城東区)を主に担当し、江東・深川と江東区を三分する勢力になっている。ターミナルはやはり錦糸町・亀戸だが、そのほかに東大島が葛西の独占ターミナルとなっている。山手線内まで足を伸ばす路線があるのも特徴的だ。それとは別に、江戸川区内にも少ないながら系統をいくつか所管している。

営業所の歴史(H15)

 昭和47年に江戸川区中葛西に新築された営業所であり、全くの新設営業所としては最後の営業所でもある。10月1日に設置され、15日には分車庫として営業を開始するものの、20日には営業所に昇格している。5日間だけ分車庫だったというのは書類上の都合かもしれない。
 葛西は江東区の都電代替で大きなバス需要が見込まれるために作ったもので、江東区の交通の要衝、境川にあった都電の車庫をそのままバスの営業所にする予定であった。しかし近隣住民の反対などで挫折し、現在の位置に作ることになったのである。江戸川区内にありながら、所管する路線のほとんどが江東区内にあるのはそういった理由によるものであろう。当時は営業所の近辺はほとんどが未整備の宅地や工場用地で、あとは区画整理が進む空き地と道路があるのみであった。
 しかし、江戸川区と江東区の間には荒川放水路がある。特に、当時は船堀橋以南には細い片側2車線の葛西橋しか架かっておらず、増え続ける車に対してパンク状態になっていた。特に朝の上りは酷く、週明けは葛西車庫から南砂まで全線渋滞して、橋を渡るのに40〜50分かかることも珍しくなかった。都営バス側も、船堀橋経由で回送させたり、江東区側の旧葛西橋始発を作ったりして対処した。また、それと同時に活躍したのが境川である。昭和54年にバス操車所として整備されてからは、葛西の重要な前線基地となった。
 江東区の路線が多い中で、珍しい江戸川区内完結の生え抜き路線としては[西葛27]が挙げられる。昭和54年の西葛西駅開業後、清新町の葛西クリーンタウン開発に伴って昭和59年に開通した路線であり、当初は西葛西駅〜陸上競技場の1.4kmを走る短い路線であった。昼間は20〜30分間隔という少なさであったが、開発の進展に伴って昭和61年に紅葉川高校まで、平成元年には臨海町二丁目団地まで全通して深夜バスも開設され、今では本数も開業当時の倍以上になった。平成14年にはコミュニティバス的性格を持つ親戚路線の[西葛26]も開通、本数は少ないながらも直接船堀駅に出られるようになった。
 このようにずっと江東区側をメインとしてきたが、平成15年4月の改編で葛西の幹線[都07]のほとんどの運行を江東に移管し、同時に境川の操車所は廃止された。確かに出入庫の手間という点で考えれば葛西よりも江東に分があるが、衝撃的なニュースと言える。
 来年からは近くにある臨海営業所がはとバスに運行を委託される予定である。[都07]と入れ替わりに[平23]を持つことになった葛西だが、今後も江戸川区内の担当路線を増やしていくのか、注目である。