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江戸川営業所臨海支所
←(旧)江戸川営業所←東荒川営業所

営業所のデータ

住所 〒134-0086 江戸川区臨海4-1-1
03-3877-8681
交通機関 バス:臨海車庫前(西葛20・臨海28) 鉄道:[JR]葛西臨海公園
基本配置 旧基本車種:いすゞ、旧合成音声機:クラリオン、旧次停留所機:クラリオン

営業所の年表

S ? 地下鉄バス東荒川営業所が開所
S17. 2. 1 陸上交通事業調整法に基づいて一元化、東京市電気局江東自動車営業所となる
S21.10. 1 江東自動車営業所東荒川分車庫に格下げ
S24.12.10 東荒川自動車営業所に格上げ
S35. 4.15 移転、(旧)江戸川自動車営業所に改称
S46. 3.16 今井支所を江東から移管
S62. 5. 5 (旧)江戸川自動車営業所・今井支所を統合して移転改称、臨海自動車営業所とする
S62. 5. 5 (旧)江戸川自動車営業所跡地に船堀分駐所を開設
H 3. 3.29 船堀分駐所を移転、東小松川分駐所に改称
H16. 4. 1 はとバスに運行業務を委託開始、江戸川営業所臨海支所に格下げ
東小松川分駐所を江戸川営業所に移管

現在の所管系統(調整中)

※◆は乗り通し可能

系統番号 運行区間 備考
AL01 東大島駅→小松川さくらホール→チェリーガーデン→東大島駅 平朝夕のみ
錦11 亀戸駅〜錦糸町駅〜森下駅〜新大橋〜茅場町〜築地駅
錦糸町駅〜森下駅〜新大橋〜茅場町〜築地駅
木11 東陽町駅〜新砂1〜潮見駅
新小20 東新小岩4〜新小岩駅北口〜鹿本中学校〜一之江橋西詰〜一之江駅 京成と共同運行
東20 東京駅北口〜茅場町〜門前仲町〜東京都現代美術館〜住吉駅〜錦糸町駅
門前仲町〜東京都現代美術館〜住吉駅〜錦糸町駅
東京駅北口〜日本橋(←水天宮、茅場町→)IBM箱崎ビル 平朝のみ
門21 東大島駅〜旧葛西橋〜南砂4住宅〜東陽7〜東陽町駅〜冬木〜門前仲町 昼のみ
東大島駅〜旧葛西橋〜南砂4住宅〜東陽7〜東陽町駅
出入 南砂4住宅→東陽7→東陽町駅
錦22 錦糸町駅〜住吉駅〜東陽町駅〜南砂町駅入口〜新田住宅〜臨海車庫
葛西22 葛西駅〜雷〜今井〜一之江駅
出入 一之江駅〜古川親水公園〜葛西駅〜堀江団地〜臨海車庫
出入 葛西駅〜堀江団地〜臨海車庫
出入 葛西駅〜富士公園〜コーシャハイム南葛西 平昼のみ
臨海22 船堀駅〜宇喜田公園〜西葛西駅〜臨海車庫
平23 葛西駅〜三角〜一之江7〜松江〜京葉交差点〜平井駅
葛西駅〜三角〜一之江7〜松江
出入 東小松川1→京葉交差点→平井駅
出入 葛西中学校→三角→一之江7→松江→京葉交差点→平井駅
草24 東大島駅〜西大島駅〜亀戸駅〜横川橋〜東駒形1〜(吾妻橋)〜浅草寿町
東大島駅〜西大島駅〜亀戸駅〜横川橋〜東駒形1〜(駒形橋)〜浅草寿町 最終のみ
亀戸駅〜横川橋〜東駒形1〜(吾妻橋)〜浅草寿町
(休日12:00〜18:00の間、亀戸駅〜亀戸天神間で迂回)
亀26 今井〜一之江駅〜松江〜京葉交差点〜亀戸駅
秋26 葛西駅〜境川〜白河〜清洲橋(←小伝馬町、馬喰町→)神田駅〜秋葉原駅 平土のみ
葛西駅〜境川〜白河〜清洲橋(←小伝馬町、馬喰町→)秋葉原駅 休のみ
西葛26 船堀駅〜行船公園〜西葛西駅〜東京臨海病院〜なぎさNT〜葛西臨海公園駅
西葛西駅→東京臨海病院→葛西臨海公園駅
船堀駅〜行船公園〜西葛西駅 平朝夕のみ
出入 臨海車庫〜葛西臨海公園駅
平28 東大島駅(←中川新橋、小松川3→)平井駅〜平井操車所 平昼
東大島駅(←中川新橋、小松川3→)平井駅◆
両28 葛西橋〜境川〜西大島駅〜錦糸町駅〜両国駅
葛西橋〜境川〜西大島駅〜亀戸駅 早朝深夜のみ
出入 臨海車庫〜西葛西駅〜境川〜西大島駅〜錦糸町駅〜両国駅
出入 臨海車庫〜西葛西駅〜西大島駅〜亀戸駅 早朝深夜のみ
出入 第六葛西小学校→境川→西大島駅→錦糸町駅→両国駅 始発のみ
出入 第六葛西小学校←境川←西大島駅←錦糸町駅 最終のみ
出入 第六葛西小学校←境川←西大島駅←亀戸駅 最終のみ
船28 篠崎駅〜一之江橋西詰〜松江6〜船堀駅
葛西22出入 葛西駅〜富士公園〜コーシャハイム南葛西 平昼のみ
出入 葛西橋〜東大島駅

歴代所管系統

系統  所管開始時の運転区間 所管開始日 所管終了日 その後
特区 東荒川〜西荒川 S22.12. 1 S27. 5.28 →廃止、トロリーバス化
22→新小22 新小岩駅〜浦安 S24.12.10 H16. 3.31 →分離63・浦22
→移管(江戸川)
25[2] 同潤会〜浅草寿町 S24.12.10 S46. 3.16 廃止
34→平23 三角〜平井駅 S26. 5.13 S57.12.25 →移管(葛西)
36→東28 今井〜東京駅北口 S26.10. 1 S53.12.20 →短縮錦28
68 新小岩駅〜浅草寿町 S31. 6.20 S37. 5.31 →移管(新谷町)
29→錦29 錦糸町駅〜浦安学校 S37. 6. 1 S50. 7.31 →移管(葛西)
62[2]→
新小20[1]
新田〜東新小岩4 S42. 6. 1 S52. 3.25 →短縮葛西20
63[2]→
新小21
新小岩駅〜小島〜浦安橋東詰 S43. 2. 1 H16. 3.28 開通はS38.11.1
→移管(江戸川)
141 東新小岩4〜今井循環 S43. 4.10 S44.10.19 →移管(今井)
15[2]→錦25 錦糸町駅〜葛西駅 S46. 3.17 H16. 3.28 →移管(江戸川)
浦22 浦安終点〜瑞江循環 S50. 8. 1 S53.10.31 →短縮葛西22
平23乙 平井駅〜押上駅 S50. 8. 8 S53.10.31 →移管(青戸)
葛西20 葛西駅〜堀江町 S52. 3.26 S62. 5. 4 →変更西葛20
葛西22 葛西駅〜瑞江循環 S53.11. 1 運転中
錦28 今井〜錦糸町駅 S53.12.21 H 2.11. 4 →移管(葛西)
錦27 小岩駅〜箱崎町 S57.12.26 H 1ごろ →撤退(江東)
葛西24 葛西駅〜なぎさニュータウン S58.12.23 H16. 3.28 →分離葛西21
→移管(江戸川)
新小20[2] 東新小岩3〜一之江駅 S62. 1.14 運転中
西葛20 西葛西駅〜なぎさニュータウン S62. 5. 5 H16. 3.28 →移管(江戸川)
新小24 東新小岩4〜篠崎駅 S62. 5. 5 H10. 3.29 →短縮船28
新小27 東新小岩4〜春江町終点 S62. 5. 5 H 2. 3.30 →統合新小29
新小29 東新小岩4〜葛西駅 S62. 5. 5 H16. 3.28 →分離臨海28
→移管(江戸川)
上26 今井〜上野公園 S62. 5. 5 H 2. 7.20 →分離亀26・移管(大塚・巣鴨)
深夜03 西葛西駅〜コーシャハイム南葛西 S63.12. 5 H16. 3.28 →移管(江戸川)
二階02 小岩駅〜葛西臨海公園駅 H 1.10.11 H12. 9.30 廃止
錦28乙 東大島駅〜平井駅 H 2. 3.31 H 2.11. 4 →移管(葛西)
亀26 亀戸駅〜今井 H 2. 7.21 運転中
平23甲 葛西駅〜平井操車所 H 2.11. 5 H15. 3.31 →移管(葛西)
臨海28 葛西臨海公園駅〜一之江橋西詰 H 6. 3.31 H16. 3.28 開通はs63.12.1
→移管(江戸川)
船28 船堀駅〜篠崎駅 H10. 3.30 運転中
葛西21 葛西駅〜葛西臨海公園駅 H11. 6.23 H16. 3.28 →移管(江戸川)
船31 船堀駅〜小岩駅 H11.12.15 H12.12.14 廃止
FL01 錦糸町駅〜葛西駅 H12.12.12 H16. 3.28 →移管(江戸川)
急行04 新小岩駅〜錦糸町駅 H12.12.12 H15. 3.16 廃止
新小30 東新小岩4〜東京臨海病院 H14. 4. 1 H16. 3.28 →移管(江戸川)
AL01 東大島駅〜小松川循環 H16. 3.29 運転中
門21 門前仲町〜東大島駅 H16. 3.29 運転中
臨海22 船堀駅〜臨海車庫 H16. 3.29 運転中
平23 平井駅〜葛西駅 H16. 3.29 運転中
草24 浅草寿町〜東大島駅 H16. 3.29 運転中
秋26 秋葉原駅〜葛西駅 H16. 3.29 運転中
西葛26 船堀駅〜葛西臨海公園駅 H16. 3.29 運転中
両28 両国駅〜葛西橋 H16. 3.29 運転中
錦11 錦糸町駅〜築地駅 H17. 4. 1 運転中
東20 東京駅北口〜東京都現代美術館〜錦糸町駅 H17. 4. 1 運転中
平28 東大島駅〜平井操車所 H17. 4. 1 運転中
錦22 錦糸町駅〜臨海車庫 H17. 4. 1 運転中
東20乙 東京駅北口〜IBM箱崎ビル H20. 4. 1 運転中
木11乙 東陽町駅〜潮見駅 H21. 4. 1 運転中
急行06 森下駅〜日本科学未来館  H24. 4. 1 運転中  
新小29 東新小岩4〜葛西駅〜東京臨海病院 H25. 4. 1 運転中

車輌データ

 現行の車輌データについては、別途「車輌データ」の各項を参照のこと。
年度 年度末
車輌数
新車
配置
昭和49(AB) 137 7
昭和50(C) 3
昭和51(D) 7
昭和52(E) 3
昭和53(F) 14
昭和54(G) 7
昭和55(H) 21
昭和56(K) 128 14
昭和57(L) 121 13
昭和58(M) 122 7
昭和59(N) 120 7
昭和60(P) 121 0
昭和61(R) 118 7
昭和62(S) 177 14
昭和63(T) 170 21
平成元(V) 160 14
平成2(W) 160 36
平成3(X) 157 31
平成4(Y) 154 11
平成5(Z) 155 6
平成6(A) 154 1
平成7(B) 152 7
平成8(C) 150 12
平成9(D) 147 11
平成10(E) 149 0
平成11(F) 148 3
平成12(G) 154 0
平成13(H) 146 8
平成14(K) 134 23
平成15(L) 61 23
平成16(M) 80 0
平成17(N) 76 0
平成18(P) 77 2
平成19(R) 78 0
平成20(S)

特徴(H15)

 江戸川区内のほぼ全域を担当し、南北の路線を中心に稠密な路線網を築いている。逆に江戸川区内以外に足を伸ばす路線は多くなく、京葉道路経由で錦糸町駅・亀戸駅に達している程度だ。

営業所の歴史(H15)

 臨海営業所はかつての江戸川営業所と今井支所を統合して移転したもので、さらにその江戸川営業所は東荒川営業所が移転したものである。東荒川営業所は今でいう首都高7号線の真下にあり、戦後の分車庫としての開設時には荒川放水路をまたいで2つの都電路線(25・26系統)を連絡する特区系統と、現在の[新小22]を専門に担当していた。
 今でこそびっしりと宅地化されたが、当時はまだ水田も広がり、荒川放水路では水泳を楽しむという自然溢れる光景が見られたという。その後、路線拡張が続く中で手狭になってきたためか、昭和35年に現在の船堀駅前に移転して江戸川営業所と名乗った。まだ東西線もなかったため、江戸川区の各所や浦安から国電駅へと結ぶという非常に重要な役目を担っていた。逆に他の営業所で見られたような都心直通の相互乗入路線は全く担当せず、昭和43年に担当エリアの拡大という意味もこめて[141](後の[新小24])を京成と運行したのが最初である。ただし、相互乗入ではないものの、[36](最盛期は浦安〜東京駅北口、後の[東28])のような都心への長距離路線も若干ながら担当していた。
 昭和44年に東西線が開通した後もこの営業所の役割は衰えず、むしろ南北に鉄道がなかったために2つの鉄道を連絡する使命が加わり、重要度が増した。さらに葛西沖の埋め立てと団地造成も進み、新たな需要に対応すべく葛西駅の南側にも積極的に路線を延ばしていくことになる。昭和52年には葛西駅から西側を回って堀江町に至る[葛西20]が、そして昭和58年には葛西駅から直接環七を南下する[葛西24]が開通し、この地区の路線網は充実の一途をたどる。
 逆に、旧来からあった長距離路線や、都外の浦安を発着する路線は大きく整理され、都営新宿線の延伸(昭和58年の船堀延長、昭和61年の篠崎延長)による改編で、より一層江戸川区内の輸送に専念するようになった。
 その後、船堀駅前という営業所立地を有効に活用するため、昭和62年に江戸川と今井を統合して臨海町に移転、敷地面積12ha、車輌168輌を数える最大規模の営業所が誕生した。
 このまま地位は安泰かと思われたが、何と平成16年からはとバスに委託されることが決定された。近隣の葛西との担当持ち替えがどの程度あるのか、そして臨海の地位はどうなるのか、来年も波乱の展開がありそうだ。