●上46←[16]
南千住営業所
本 | 南千住駅東口〜南千住駅入口〜吉原大門〜浅草寿町〜上野松坂屋 | 8.103km | |
-2 | 南千住車庫〜吉原大門〜浅草寿町〜上野松坂屋 | ||
出入1 | 南千住駅東口〜南千住駅入口〜南千住車庫*1 | ||
出2 | 清川2→吉原大門→浅草寿町→上野松坂屋 |
*1 出庫は南千住駅入口発
南千住駅東口発 | 上野松坂屋発 |
本 | 運転間隔 | 所要時間 | 表定速度 | |
平日 | ||||
土曜 | ||||
休日 |
系統 | 施行日 | 所管 | 距離 | 概要 |
16 | S23.12.15 | 新谷町 | 4.584km | 浅草寿町〜汐入が開通 |
16 | S26.12.15 | 新谷町 | 6.803km | 新汐入(南千住10)〜上野広小路(現上野松坂屋)に延長 |
16折 | S28. 4. 1 | 新谷町 | 2.979km | 浅草六区〜上野広小路を開設 |
16 | S38.12. 5 | 新谷町 | 7.253km | 汐入終点〜汐入を延長 |
上46 | S50.12.21 | 南千住 | 7.253km | 新谷町営業所の南千住への移転改称により南千住へ移管 |
上46 | S57. 4. 1 | 南千住 | 7.253km | 終点を上野広小路から上野松坂屋に改称 |
上46 | H 3. 4. 1 | 南千住 | 7.023km | 汐入終点〜汐入都営住宅を短縮 |
上46 | H 6頃 | 南千住 | 7.023km? | 都立航空高専の開発に伴い、汐入付近を都立航空高専経由から荒川3中経由に変更 |
上46 | H 7. 7. 1 | 南千住 | 6.693km | 南千住汐入〜上野松坂屋に短縮、 |
上46 | H 9頃? | 南千住 | *** | 南千住8〜南千住汐入間の経路を、水神大橋の通りの経由に変更。消防署、汐入は移転。 |
上46 | H11頃? | 南千住 | *** | 臨時に消防署〜南千住汐入間の経路変更。操車場を現位置に移転。 |
上46 | H13. 4. 9 | 南千住 | 6.693km? | 元のはなみずき通り経由の経路に戻すよう経路変更 |
上46 | H14. 4. 1 | 南千住 | 8.103km | 南千住駅東口〜南千住汐入を延長 |
上46-2 | H21. 4. 1 | 南千住 | *** | 上野松坂屋〜南千住車庫を開設 |
本 | 出 入 |
(H15.2.1) |
○ | ○ | 南千住駅東口 |
● | ● | 南千住四丁目 |
● | ● | 南千住汐入 |
● | ● | はなみずき通り中央 |
● | ● | 荒川区立第三中学校前 |
● | ● | 汐入公園前 |
● | ● | 南千住八丁目 |
● | ● | 都立航空高専前 |
● | ● | 南千住三丁目 |
● | ● | 南千住東部区民事務所前 |
● | ○ | 南千住駅入口 |
| | | ▽ | 南千住 |
○ | 清川二丁目 | |
● | 吉原大門 | |
● | 浅草五丁目 | |
● | 浅草四丁目 | |
● | 浅草三丁目 | |
● | 浅草公園六区 | |
● | 浅草一丁目 | |
● | 浅草寿町 | |
● | 菊屋橋 | |
● | 東上野六丁目 | |
● | 下谷神社前 | |
● | 上野駅前 | |
● | 上野公園山下 | |
○ | 上野松坂屋前 |
汐入地区(南千住駅の東側)と浅草・上野をダイレクトに結ぶ役割を負っている上46。浅草〜上野間のメインルートという役割も担っているため、上野側の乗客は非常に多い。さて、長らく終点の地位にあった南千住・汐入の場所は度々移動している。年に2回発行される路線図(現みんくるガイド)でも、終点の変遷を知ることができるが、路線図にも収録されずに移動したケースがあったのではないかと思えるほど、この停留所の場所は移動している。
この停留所が移動する原因は『東京都都市計画事業白髭西地区 第二種市街地再開発事業』にある。これは東京都が進める震災対策の一環として、地域特性を考慮した生活環境の改善や経済基盤の強化を図ることが目的である。混在していた住宅・商業・工業地域を計画的に再配置して、災害時にも有効な都市計画道路や生活道路を引くことや、隅田川と一体となった公園、また学校・保育所・コミュニティー施設などを整備する事業計画である。
この事業とともに南千住・汐入停留所はたびたび移動していたが、平成14年4月1日の南千住駅東口ターミナル完成により、汐入停留所の最後になるであろう移動が行なわれ、終点の座を降りた。そして操車所の歴史にも終止符が打たれたのだ。
今、汐入地区に降り立ってみても、十数年前はここがのどかな細かい路地の走り、家が密集していた下町だったとは全く想像もつかない。再開発のもう一つの側面を見た気がした。
出入庫は、主に南千住駅東口〜南千住間で運転されている。徒歩で行く場合は、駅東口から常磐線に沿って、貨物線を歩道橋で越えればすぐ車庫であり、5〜6分しかかからない。しかしバスの場合は、通る道路がないということもあり、汐入地区をぐるっと大回りして帰っていく。駅と車庫の間は、停留所の数が実に10個も存在するのだ。
一応律儀に営業運転しているのが偉いところであるが、このルートをもう少し有効活用できないものだろうか。例えば夜間帯にこの出入庫をピストン運転させて、終バスを繰り下げるとか……。
上46のダイヤを見ると、早朝に南千住駅入口始発の上野松坂屋行きという便が存在する。位置的に中途半端な始発地だが、これの正体は南千住車庫からの出庫便。実際には南千住駅入口は通らず、東42の泪橋を通過し、清川二丁目から客扱いしている。通常便も、泪橋には停車しない。実は、元々南千住駅入口の上野方面乗り場は吉野通り上、東42泪橋の東京方面乗り場の並びにあり、上野松坂屋行き出庫便はここから営業していた。その場所が工事のために使用できなくなり、一時的に東42泪橋と同居。異なる名称の停留所が全く同じ乗り場という珍しい形となった。その後、工事が終わり、元通りかなと思いきや、南千住三丁目交叉点を東に入った、汐入方面乗り場よりも先に移動。結果、南千住駅入口〜清川二丁目が極端に長くなり、東42・里22との連絡はかなり不便なものとなってしまった。泪橋と並んでいた時代はともかく、現状では上46が泪橋を通過する理由は全く見当たらないし、東42の乗り場に停車していただけないものだろうか…。
平成14年に南千住駅東口に延長されるまで終点だった南千住汐入。方向幕の行き先表示は昔から「南千住汐入」表記だったが、実は本当に南千住汐入停留所が終点だったのは平成7年から14年までの数年間の間でしかない。
かつての上46系統の終点は汐入地区の再開発に伴って一時期「汐入都営住宅」止まりだったこともあったが、「汐入終点」という名前であった。これを考えるに、汐入だけではメジャーな地名とも言えず、頭に地域名の「南千住」を冠することで分かりやすくした案内専用の行き先なのだろう。それが結局平成7年になって終点が移転し、ようやく南千住汐入という停留所が作られ、行き先と表示が違うという事態は解消されたのである。