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深川営業所

系統一覧

深川車庫〜東雲都橋〜豊洲駅〜晴海3〜明石町〜東京駅八重洲口 8.034/ 7.814km
深川車庫→辰巳駅→豊洲駅→晴海3→明石町→東京駅八重洲口 10.164km

本線の始終発時刻

深川車庫発 東京駅八重洲口発

回数・速度

運転間隔 所要時間 表定速度
平日
土曜
休日

変遷

系統 施行日 所管 距離 概要
61  S28.10. 1 洲崎 4.170km 鉄砲洲(明石町)〜銀座〜東京駅八重洲口が開通
61  S30.10.15 洲崎 6.160km 東京駅八重洲口〜西八丁堀〜鉄砲洲〜銀座〜東京駅八重洲口に変更延長
61  S32. 4.20 洲崎 7.164km 東雲都橋〜晴海埠頭前(現晴海3)〜鉄砲洲〜東京駅八重洲口に変更延長
61  S36 .4.20 東雲 7.164km 東雲分車庫の開設により移管
61折  S37ごろ? 東雲 8.364km 東雲都橋〜貿易センター(現晴海会場)〜東京駅八重洲口を開設
61  S43. 8. 1 深川 9.694km 深川営業所開設により移管、深川車庫〜辰巳〜東京駅八重洲口に変更延長*1
61折  S43. 8. 1 深川 10.894km 同上*1
東15折  S50ごろ 深川 *** 東雲都橋〜晴海埠頭経由〜東京駅八重洲口を廃止
東15  S52. 3.31 深川 9.334/ 9.194km キロ修正に伴う変更?
東15乙1  S63. 3.22 深川 1.650/ 1.660km 東京駅八重洲口〜住友ツインビルを開設
東15  S63. 6. 8 深川 ( 7.744km) 橋14の廃止に伴い東雲橋交差点〜深川車庫間を辰巳経由から東雲都橋経由に変更
東15丙1  S63. 6. 8 深川 8.090km 東15乙の廃止代替で東京駅南口〜有明テニスの森を開設
東15丙1  S63.12. 1 深川 *** 東京駅南口〜有明テニスの森を廃止
東15丙2  S63.12. 1 深川 9.794km 深川車庫→辰巳→東京駅八重洲口を開設、丙とする
東15甲  H 2.12.20 深川 7.814/ 7.584km 深川車庫→東京駅八重洲口の一部経路変更
東15乙1  H 5. 9. 7 深川 4.460/ 4.420km 東京駅八重洲口〜リバーシティー21〜月島駅〜豊洲駅に延長
東15乙1  H 8. 8.30 深川 *** 東16(東京駅八重洲口〜ビッグサイト)の開業により乙系統を東16の折返し系統に編入統合
東15乙2  H 8. 8.30 深川 9.794km 上記の理由により乙系統とする
東15甲 H18. 4. 1 深川 8.034/ 7.814km 豊洲駅ターミナルの完成により、東京駅方面はターミナルを経由するよう変更
東15乙 H18. 4. 1 深川 10.164km 同上

路線図(H17.6末)

停留所

(H15.2.1)
深川車庫前
| | 東雲二丁目
| | 東雲小学校前
| | ジャパン・エア・ガシズ前
| | 東雲一丁目
| | 東雲駅前
| | 辰巳三丁目
| | 辰巳駅前
| | 辰巳団地
| | 辰巳一丁目
| | 辰巳橋
東雲橋交差点
深川五中前
豊洲駅前
豊洲二丁目
石川島播磨重工前
日本ユニシス本社前
晴海一丁目
晴海区民館前
晴海三丁目
晴海トリトンスクエア前
勝どき駅前
勝どき橋南詰
築地七丁目
聖路加病院前
明石町
湊三丁目
鉄砲洲
南高橋
新川二丁目
新川
亀島橋
八丁堀二丁目
通り三丁目
東京駅八重洲口

東雲のパイオニア達

  今や海01やら東16やらで賑わっている東雲付近のバスだが、昭和30年代のはじめにこのバスが開通したときは、はっきり言って何もなかったところであった。この61系統が現在の門19に続いて東雲に乗り入れた路線であり、昭和43年には深川車庫の開設により錦13とともに辰巳経由に変更、辰巳・豊洲や晴海から東京駅へと直通する足として非常に重宝されたという。しかし時は進み、湾岸地帯が開発され、路線網が充実するに従い、東15の占める割合は相対的に小さくなっていった。

 それに追い討ちをかけるかのように有楽町線が新木場まで全通、住友ツインビルまで開通した枝線も数年経ったら東16と改番してこちらがすっかり主役になってしまった。ちなみに平成6年の聖路加ガーデンのオープン後に、東京駅八重洲口〜聖路加病院の折り返し便が設定された。住友ツインビルの二匹目のドジョウを狙ったのだろうが、これは短命に終わっている。すっかり脇役となってしまった感のある東15であるが、今でも中央区・江東区を結ぶ地域の足として走っている。

東雲経由

 普通の東15は車庫から東雲都橋経由で豊洲駅に向かうが、朝のみ、東雲駅・辰巳駅を経由する[乙]がある。実は昭和63年の有楽町線全通までは辰巳経由が本線で、現在の経路は橋14(新橋〜深川車庫)が走っていたのだが、橋14の廃止で東15は東雲経由に変更された。
 しかし住民の要望もあったためか、辰巳経由が半年ほどたって復活して現在に至る。方向幕も「辰巳駅」が青地に白ヌキ文字になった専用のものを用いている。朝のみの運転だけだが、休日も運転しているところが面白い。もっとも、本線の本数が減ってしまったため、乙もそれに合わせて本数がほとんどなくなってしまった。

住友ツインビル

 [東15乙]。昭和63年の春、同名の24階建てビルが隅田川沿いの新川二丁目に竣工したのを受けて走り始めた路線である。ツインビルの名の通り、間近で見ると本当に一卵性双生児のようなビルである。最寄り駅は八丁堀だが、駅からやや歩くために、東京駅から直通で行けるこの路線は好評をもって迎えられた。当初は深川だけではなく、多数の営業所で運行していて、年々減便と撤退が続き、寂しくなる東京駅の都営バス陣にとっては救世主のような存在であった。
その後も中央大橋の架橋とともに月島駅を経由して豊洲駅まで延伸され、平成8年にはお台場開発に伴い新たに「東16」として東15から独立し、かつての本家よりもずっと立派な路線になってしまった。東15としても夢よもう一度とばかりに聖路加ガーデンへのアクセスを狙って、八重洲口〜聖路加病院の折り返し線を新たに設定したものの、こちらは数年も続かなかった。もっとも、聖路加ガーデン自体は無料で都内の夜景が楽しめる穴場スポットとあって、なかなかお薦めの場所である。