トップ路線資料館>王40

●王40←10
○急行03(廃止)

北営業所

系統一覧

王40甲 池袋駅東口〜王子駅〜豊島5団地〜荒川土手〜江北4〜西新井駅 11.090/11.010km  
折1 池袋駅東口←王子駅←豊島5団地←荒川土手←江北4←西新井大師   平土朝
折3 池袋駅東口←王子駅←豊島5団地←荒川土手操車所    
折4 池袋駅東口〜王子駅〜豊島5団地    
折5 池袋駅東口←飛鳥山    
折7 豊島5団地〜荒川土手〜西新井駅 5.100/ 5.080km  
折8 宮城2→荒川土手→西新井駅    
折9 王子駅←豊島5団地←江北橋下←荒川土手操車所   土朝
出入1 北車庫〜([溝田橋]→)王子駅〜池袋駅東口    
出入2 北車庫〜王子駅〜豊島5団地〜荒川土手〜江北4〜西新井駅    
出入3 北車庫〜王子駅
王子駅〜豊島5団地(←宮城都住、小台処理場→)江南中学校 2.910/ 3.020km  

本線の始終発時刻

池袋駅東口発 西新井駅発
王子駅発[乙] 王子駅発[丙]

回数・速度

  甲・丁 運転間隔(甲) 所要時間 表定速度
平日
土曜
休日

変遷

系統 施行日 所管 距離 概要
10  S21. 3.15 大塚 ***  王子駅〜荒川土手が開通
10  S22年度 大塚 ***  荒川土手〜西新井大師を延長
10  S23.11. 1 大塚 6.250km 西新井大師〜西新井駅を延長
10  S25年度 滝野川 6.250km 滝野川営業所に移管
10  S26. 4.28 滝野川 8.750km 王子駅〜千住八千代町に延長
10  S32. 1.12 滝野川 10.833km 池袋駅東口〜王子駅を延長
10  S38. 8.15 滝野川 10.933km 豊島橋の架け替えによる経路変更?
10折1  S41. 9.21 滝野川 3.070/2.500km 王子駅〜宮城町循環を開設
10  S41.12.22 滝野川 10.933km 橋の新設により新江北橋経由に変更
10折2  S43.10.27 滝野川 6.870km 王子駅〜西新井橋を開設
10折1  S43.12.29 滝野川 7.553/6.583km 池袋駅東口〜王子駅を延長
10折3  S47. 9. 1 滝野川 7.066km 豊島5→豊島5団地に改称、王子駅〜豊島5団地を開設
王40折1 S51. 6.14 滝野川 3.250/2.680km 池袋駅東口〜王子駅を短縮
王40乙1 S54.11.23 滝野川 3.250/2.680km 王子駅〜宮城循環を王40乙とする
王40  S55. 4. 4 10.933km 昭和町分車庫・滝野川営業所の統合により北営業所に移管
王40甲  S60. 1.11 10.933/11.013km 西新井駅の終点をループ状経路とする
王40甲  S61.12. 8 11.093/11.013km 池袋駅東口の乗り場変更により終点ループを変更
王40乙2 S63.10.31 4.200km 王子駅〜豊島循環が開通、乙とする。従来の宮城循環は丙に
王40丁 H 1. 1.23 11.553km 西新井駅→江北橋下→池袋駅東口を開設、丁とする
急行03 H12.12.12 5.990/ 5.830km 池袋駅東口〜豊島5団地が開通
途中停留所は西巣鴨・王子駅・豊島3・豊島4・豊島6
急行03 H15. 3.17 *** 池袋駅東口〜豊島5団地を廃止
王40甲  H18. 4. 1 11.090/11.010km キロ程の修正
王40丙 H18. 4. 1 2.910/ 3.020km 告示上の終点を宮城二丁目から江南中学校に変更
王40丁 H18. 4. 1 *** 西新井駅→江北橋下→池袋駅東口を廃止
王40乙2 H19. 4. 1 *** 王子駅〜豊島循環を廃止

路線図(H17.6末)

停留所







(H15.2.1)
池袋駅東口
| | 池袋駅東口(三越前)
豊島区役所前
上池袋一丁目
上池袋三丁目
上池袋四丁目
堀割
西巣鴨
滝野川三丁目
滝野川二丁目
飛鳥山
王子駅前(明治通り)
| | 豊島二丁目
| | 豊島三丁目
| | 豊島四丁目
| | 豊島六丁目
| | 豊島五丁目団地(路上)
| | | | | | | | 豊島五丁目団地(構内)
| | 宮城二丁目
| | | | | | | | 小台処理場
| | | | | | | | 江南中学校
| | | | | | | | 宮城都営住宅前
| | | | | | | | 宮城小学校前
| | | | | | 江北橋下
| | 荒川土手
| | 荒川土手操車所前
| | 江北一丁目
| | 江北四丁目
| | 阿弥陀橋
| | 足立第五中学校前
| | 西新井大師前
| | 栗原町
| | | | 西新井警察署前
| | 西新井駅入口
| | 西新井駅前
| |
王子駅前(ターミナル)
王子二丁目
王子三丁目
王子四丁目
王子五丁目
| | | | 豊島八丁目
| | | | 豊島七丁目南
| | | | トンボ鉛筆前
北区神谷町
神谷陸橋
北車庫前

永遠のドル箱

 池袋駅東口と西新井駅前を結ぶ。王子・豊島五丁目団地・江北を経由し、非常にバスの利用が旺盛な地域を貫通する。荒川土手〜西新井大師は狭い道を通り、すれ違いには冷や冷やすることもある。地元民のほか、東武伊勢崎線沿線住民が王子・池袋に出るのに利用されることも多く、西新井駅から長時間たちっぱなしとなることも珍しくない。

溝田橋経由

 王40の池袋駅東口行きを見ていると、たまに「王40 溝田橋・池袋駅東口」という幕を出したバスが来る。ところが、路線図のどこを探しても「溝田橋」という停留所は見付からない。存在しないからである。
「溝田橋」というのは、豊島二丁目付近、王40と草64が分岐する交叉点の名称で、本線系統はここを通過する。「溝田橋経由」のバスとは、北車庫からの出庫便で、王子駅まで北本通りを南下してきてしまうと明治通り上にある池袋駅東口行きのポールに横付けできないため、王子三丁目から左に入って溝田橋交叉点を右折するのである。王子三丁目は北本通りから分かれてすぐの専用ポールに停車、王子二丁目は停まらない……というよりも停まれない。なお、王57の始発にも、赤羽駅東口発溝田橋経由王子駅行きという設定がある。

二つの子供〜宮城循環・豊島循環〜

 王40といえば池袋駅東口−西新井駅間の本線があまりにも有名だが、これに加え、支線系統として宮城循環、豊島循環の2系統が運転されている。
 宮城循環は王子駅から宮城2丁目までは本線と同じ経路を運行するが、そこから先は陸橋を上らずにの測道を走り、右折すると思いきやそのまま陸橋下を使ってUターンして反対方向に折返して宮城2丁目の交差点を小台処理場へ向かう路地に入っていく。これは宮城2丁目停留所に停車するための苦肉の策ではあうが、見ていて面白い。
 バスは小台処理場を通過すると、行先方向幕を宮城循環から王子駅行きに変えるのだが、この宮城循環の側面方向幕が微妙にデザインを失敗している(→裏表紙参照)ところが何ともいえない。この後はそのまま道なりに走り、江南中学校を過ぎると元・東京近鉄バス(現在のクリスタル観光バス)の車庫を右手に見て、東43の経路に合流し宮城2丁目の交叉点に戻ると、もと来た道を王子駅へ走っていく。
 この宮城循環だが、その昔一時期だけ練馬営業所(現・支所)が所管していたことがあった。これは北営業所の車両が不足したことに起因しており、現在でも練馬支所の車両に系統なしの王子駅の行き先が収録されているのはこのころの名残である。

 一方の豊島循環は、王40と同じ区間を走るのは王子駅〜豊島6丁目であり、豊島5丁目団地を目の前にしながら、北本通りへの道を走っていく。せっかく目の前まで来たのだから、団地に立ち寄ればいいものではと思ってしまう。
 北本通りまでの区間は、北営業所から豊島5丁目団地間での回送経路に指定されており、豊島循環よりも回送車の方が本数が多いのではないだろうか。
 バスは王子5丁目で北本通りに合流すると王子駅を目指して走っていく。この豊島循環は、午前と午後で廻り方が変わり、午前は王子5丁目先回り、午後は豊島6丁目先回りである。開通以来ダイヤにはほとんど変更がなかったが、平成15年3月のダイヤ改正で半減されてしまった。
 王40には、このように地元超密着型路線が存在しているのも忘れてはならない。

幻の出入庫

 北車庫が完成して、移管されたときの新製された方向幕には「西新井駅−(環七経由)−北車庫」という内容があった。見ての通り、王40の出入庫用として考えられたものだが、会社の営業エリアの関係か運行されないままボツ路線となってしまった。
現在の主な出入庫として、車庫発着以外には豊島五丁目団地〜西新井駅を大量に運行している(団地〜北車庫間は回送)。これを見るたびに、少しでも環七経由で営業運行できないものか……と思う。