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深川営業所

系統一覧

東京ビッグサイト〜国際展示場駅〜辰巳駅〜豊洲駅〜豊洲1〜門前仲町
深川車庫〜辰巳駅〜豊洲駅〜豊洲1〜門前仲町 朝夕
深川車庫〜辰巳駅〜豊洲駅〜枝川〜門前仲町 6.620km 早朝深夜

本線の始終発時刻

深川車庫発 門前仲町発

回数・速度

運転間隔 所要時間 表定速度
平日
土曜
休日

変遷

系統 施行日 所管 距離 概要
19 S21. 5.20 洲崎 *** 東雲(現東雲橋交差点)〜豊洲埠頭(現豊洲駅)〜門前仲町〜丸の内1〜東京駅南口が開通
19 S28. 3. 3 洲崎 7.172km 東雲都橋〜東雲を延長
19 S36 .4.27 (東雲) 7.172km 東雲分車庫の開設により洲崎・東雲の共管とする
19乙1 S38. 4.10 (東雲) 7.412km 豊洲鉄鋼埠頭〜豊洲埠頭〜門前仲町〜東京駅南口を開設(朝夕のみ)
19甲 S39. 1.15 洲崎 9.072km 有明町4(現新都橋→有明橋、有明1付近)〜東雲都橋を延長、東雲都橋は折返系統に
19 S43. 5.27 深川 *** 洲崎営業所・東雲分車庫の深川への移転改称により深川に移管
19丙 S44. 4.15 深川 9.342km 深川車庫〜辰巳〜豊洲埠頭〜門前仲町〜東京駅南口を開設
19折 S46. 2. 6 深川 7.822km 深川車庫〜東雲都橋〜東京駅南口に延長
東19丁 S49. 6. 1 深川 8.039km 海上公園〜新都橋〜豊洲埠頭〜門前仲町を開設
東19丁 S51. 8. 2 深川 8.239km 建材埠頭入口付近(現フジテレビの辺り?)の経路を往路復路ともに統合
東19折 S51.10.10 深川 *** 深川車庫〜東雲都橋〜東京駅南口を廃止
門19甲
門19乙
門19丙
門19丁
S51.10.10 深川 5.739km
4.079km
6.009km
8.239km
有明橋〜門前仲町に短縮、門19甲とする
豊洲鉄鋼埠頭〜門前仲町に短縮、乙とする
深川車庫〜門前仲町に短縮、丙とする
門19丁とする
門19甲 S??? 深川 6.139km 有明終点〜有明橋を延長?
門19乙1 S57.12.26 深川  +** 豊洲鉄鋼埠頭〜門前仲町を廃止
門19丁 S57.12.26 深川  *** 海上公園〜門前仲町を海01と統合、海01とする
門19乙2 S57.12.26 深川 6.009km 深川車庫〜門前仲町を乙とする
門19乙2 S63. 6. 8 深川 6.469km 深川車庫〜辰巳駅間を辰巳橋から新末広橋経由に変更
門19甲 H 7. 4.29 深川  *** 有明終点〜門前仲町を海01と統合、折返系統に編入。乙2系統を本系統とする
門19 H 8. 8.30 深川 6.619km 深川車庫付近の経路変更?
門19乙 H12.12.12 深川 6.340km 東17の廃止に伴い、豊洲駅〜門前仲町をほとんど豊洲1経由に変更。従来の枝川経由を乙とする
門19 H17. 3. 1 深川 国際展示場駅〜豊洲1〜門前仲町を開設、本系統は深川車庫発着のまま(6.280km)
門19 H18. 4. 1 深川 8.250/ 8.030km 本系統を国際展示場駅発着に変更
豊洲駅ターミナルの完成により、門前仲町方面はターミナルを経由するよう変更
門19 H25. 4. 1 深川 国際展示場駅〜東京ビッグサイトを延長

路線図(H17.6末)

停留所

(H15.2.1) (H7.3.1) (H1.12.1) (S60.) (S56.12)
深川車庫前 有明終点 有明終点 有明終点 海上公園
東雲駅前 有明橋 有明橋 有明橋 13号地海底トンネル入口
辰巳三丁目 有明一丁目 有明一丁目 有明テニスの森 建材埠頭入口
辰巳駅前 有明テニスの森 有明テニスの森 有明二丁目 | | 有明終点
辰巳団地 有明コロシアム エムザ有明 有明貯木場 有明橋
辰巳橋 有明二丁目 有明二丁目 都橋住宅前 有明中央
東雲橋交差点 有明貯木場 有明貯木場 東雲都橋 有明二丁目
深川五中前 都橋住宅前 都橋住宅前 深川車庫入口 有明貯木場
豊洲駅前 東雲都橋 東雲都橋 東雲一丁目 都橋住宅前
| | 豊洲二丁目 東雲区民館前 深川車庫入口 | | 深川車庫前 東雲都橋
| | 石川島播磨重工前 東雲一丁目 東雲一丁目 | | 辰巳二丁目 深川車庫入口
| | 豊洲一丁目 | | 深川車庫前 | | 深川車庫前 | | 辰巳団地 東雲二丁目
| | 豊洲四丁目 | | 鉄鋼団地前 | | 鉄鋼団地前 | | 辰巳一丁目 | | | | 深川車庫前
| | 枝川 | | 辰巳三丁目 | | 辰巳三丁目 | | 辰巳橋 | | | | 辰巳二丁目
| | 塩浜一丁目 | | 辰巳駅前 | | 辰巳駅前 東雲橋交差点 | | | | 辰巳団地
| | 浜園橋 | | 辰巳団地 | | 辰巳団地 深川五中前 | | | | 辰巳一丁目
都立三商前 | | 辰巳一丁目 | | 辰巳一丁目 豊洲埠頭 | | | | 辰巳橋
東京商船大学前 | | 辰巳橋 | | 辰巳橋 豊洲 東雲一丁目
越中島 東雲橋交差点 東雲橋交差点 枝川 東雲橋
門前仲町 深川五中前 深川五中前 塩浜一丁目 | | | | | | 豊洲鉄鋼埠頭
豊洲駅前 豊洲駅前 都立三商前 | | | | | | 豊洲火力発電所前
豊洲四丁目 豊洲四丁目 東京商船大学前 | | | | | | 石炭埠頭入口
枝川 枝川 越中島 豊洲埠頭
塩浜一丁目 塩浜一丁目 門前仲町 豊洲
浜園橋 浜園橋 枝川
都立三商前 都立三商前 塩浜一丁目
東京商船大学前 東京商船大学前 都立三商前
越中島 越中島 東京商船大学前
門前仲町 門前仲町 越中島
門前仲町
(S50.12) (S44.1) (S44.1) (s35.10)
海上公園 有明町四丁目 有明町四丁目 東雲都橋
建材埠頭入口 有明町三丁目 有明町三丁目 東雲二丁目
新都橋 有明町二丁目 有明町二丁目 東雲一丁目
有明中央 有明町一丁目 有明町一丁目 東雲橋
有明二丁目 東雲都橋 東雲都橋 豊洲埠頭
有明貯木場 東雲二丁目 東雲二丁目 豊洲
東雲都橋 東雲一丁目 東雲一丁目 枝川町
深川車庫入口 東雲橋 東雲橋 浜園町
東雲二丁目 | | 豊洲鉄鋼埠頭 | | 豊洲鉄鋼埠頭 都立三商前
| | | | 深川車庫前 | | 豊洲火力発電所前 | | 豊洲火力発電所前 東京商船大学前
| | | | 辰巳二丁目 | | 石炭埠頭入口 | | 石炭埠頭入口 越中島
| | | | 辰巳団地 豊洲埠頭 豊洲埠頭 門前仲町
| | | | 辰巳一丁目 豊洲 豊洲 永代二丁目
| | | | 辰巳橋 枝川 枝川 佐賀町
東雲一丁目 浜園町 浜園町 永代橋
東雲橋 都立三商前 都立三商前 新川一丁目
| | | | | | 豊洲鉄鋼埠頭 東京商船大学前 東京商船大学前 茅場町
| | | | | | 豊洲火力発電所前 越中島 越中島 兜町
| | | | | | 石炭埠頭入口 門前仲町 門前仲町 日本橋
豊洲埠頭 永代二丁目 永代二丁目 丸の内一丁目
豊洲 佐賀町 佐賀町 東京駅丸の内南口
枝川 永代橋 永代橋
塩浜一丁目 新川一丁目 新川一丁目 (S25.6)
都立三商前 茅場町 茅場町 東雲
東京商船大学前 兜町 兜町 豊洲
越中島 日本橋 日本橋 枝川町
門前仲町 丸の内一丁目 丸の内一丁目 都立三商前
永代二丁目 東京駅丸の内南口 東京駅丸の内南口 越中島
佐賀一丁目 門前仲町
永代橋 佐賀町
新川一丁目 永代橋
茅場町 茅場町
兜町 日本橋
日本橋 丸の内一丁目
呉服橋 東京駅乗車口
丸の内一丁目
東京駅丸の内南口

軒先貸して母屋を取られる

  門19(昔の東19)はもともと東京駅・門前仲町から豊洲・東雲方面への路線の総称であり、戦後すぐに開通した東雲〜東京駅南口の路線が母体となっている。ここで面白いのは、南口を発着としているくせに北向きの日本橋・永代通りに向けて走っていく点で、ターミナルの容量不足と思われる(北口発着のくせに南に向かうという逆の例も[東91]品川車庫〜東京駅北口で存在した)。東雲地区が発展していくにつれ、本数も系統も増え、一時期は甲乙丙丁と4系統を持つ大所帯にまでなった。

 しかし門19丁が海01と吸収合併されて朝夕のみ運転されていた乙が廃止されたのがケチの付け始め。超ドル箱だった深川車庫発着路線も有楽町線の新木場開通でその地位を失い、平成7年にはついに本線の甲系統が海01に吸収されて、単なる[海01]有明テニスの森折り返しに化けてしまった。残った深川車庫発着を細々と運行しているが、平成12年の大江戸線改編で本数を減らされてしまい、昔日の面影はほとんどない。ただ一つ挙げるとすれば、終バスの時刻が門前仲町発23:00と非常に遅いことだろうか。

豊洲一丁目経由

 上でも挙げたように、もともと海01が門19を吸収しながら大きくなっただけあって、この2路線は門前仲町〜東雲橋交差点間で完全に並行していた。これでは没個性ということなのだろうか、平成12年の大江戸線開通改編で越中島〜豊洲駅間を豊洲一丁目・石川島播磨経由に変更された(甲)。ただし早朝深夜は海01の代替機能もあるため、従来通りの枝川経由で運転されている(乙)。

豊洲鉄鋼埠頭線

 かつて門19シリーズには、豊洲駅からそのまま豊洲埠頭・ガスの科学館方面に進み、豊洲鉄鋼埠頭を終点とする[門19乙]が存在した。昭和の時代には、この地には新東京火力発電所(昭和31年操業開始、昭和59年停止)や東京ガス豊洲工場があり、エネルギーの心臓部でもあった。また各々の埠頭には貨物線が縦横に引かれ、石炭や鉄鋼が貨物線を通って各地へと運ばれていたという。貨物線の遺構は、今でも晴海埠頭などで、ごく一部だが見ることができる。
 そのような場所への通勤目的で運転されていたのが門19乙で、朝夕のみ運転されていたが、この路線自体は昭和57年の路線再編成で廃止された。しかし豊洲は再開発され、築地市場も10年内にはこの地に移転してくるという。その時は、また豊洲埠頭にバスが復活するのかもしれない。