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○133（廃止）

滝野川営業所×東武

系統一覧

変遷

停留所

竹の塚新線……

　鉄道整備の答申には入っていないものの、一部で熱望されている東武の竹の塚新線（竹の塚〜大師〜王子〜池袋）。現在王40がその上を走っているが、それよりも先まで乗り入れていた路線があった。それがこの路線、133系統である。保木間から先、谷塚・草加も越えて越ケ谷まで達していたのは驚きの一言。今で言えば、深夜急行なみの距離があるのだから……。

　この路線の新設は、昭和36年と他よりもかなり遅れている。新たな需要を目論んだということや、東武線のバイパスとしての期待もあったのだろうか。越ケ谷駅を出ると、現在の県道足立越谷線をずっと南下する。今では深夜急行しか走らないところも多く、例えば新越谷付近では、この道路を走るのは片道一本のみ残る柿ノ木二区行きのみである。草加・谷塚と南下し、東京都へ入るとそのまま国道４号に入らず東武・竹14と同じように旧道へ。竹ノ塚駅には寄らず、増田橋・六月町・島根３と進み、今の環七に出ると右折して、西新井警察署まで。そこから先は、今の王40と全く同じように進んでいた。

　昭和40年の路線図を見ると、西新井警察署の前に西新井駅に停まっているが、昭和44年の路線図では西新井駅を経由していない。これは当時は東武線を踏み切りで越していたが、その後陸橋ができて、西新井駅に寄れなくなったということだろう。

　本数は昭和44年の時点で都営13回・東武15回。2社合わせて30〜45分毎の運転と多いわけでもなく、しかもこれほどの長距離ともなると遅れが出やすく大変であっただろう。それでも所要時間は所定で85分と、なかなか速い（梅70並？）。しかし乗客が多いのは何といっても池袋〜西新井間。水神まではそれなりの利用はあったが、それから先はガラガラという状況だったようである。結局10年も持たず、昭和45年にさっさと廃止されてしまった。