都営バス資料館

平成20年3月30日・4月1日~舎人ライナー改編、港南委託

 3月30日と4月1日に、各地で路線改編とダイヤ改正が行われた。路線関連で大きいのは、3月30日開業の日暮里・舎人ライナーの開通にかかわる改編のほか、港南支所のはとバスへ委託に伴う所管営業所の大規模な変更が挙げられる。
 昨年と異なり、路線廃止や新設はほとんどなく、ダイヤ改正がメインの再編になった。
巣鴨・北……舎人ライナー開業に伴いバスから新交通に大きく交通が転換することもあり、交通局は1ヶ月以上前の2月14日に改編内容を公表した。ほぼ完全に並行する[里48](日暮里駅~舎人二ツ橋)については、本数が1/3近くになったが存続した。ただし、深夜バスや枝線の足立流通センター終点・東京北部病院発着については廃止となり、運行時間帯は短縮された。南千住の共管となったが、舎人ライナー運転休止時の代行運転を見据えたものだろう。

本線の経路変更はないが、舎人二ツ橋終点が移設され、舎人ライナーの終点、見沼代親水公園駅ターミナルまでわずかに延長された。既に改編前からバスターミナルは完成しており、バスは(旧)舎人二ツ橋ターミナルから(新)ターミナル外の路上にバス停を移しており、降車バス停のみ使っている状態だが、正式に新バスターミナルの供用を開始した。
舎人ライナーの駅名に合わせて停留所は以下の通り改称され、江北駅(バスターミナル、南行きのみ)と足立小台駅前([王45]王子駅行きのみ)が新たに開設された。
舎人二ツ橋→見沼代親水公園駅前
江北四丁目→江北駅前(北行きのみ)
扇大橋北詰→扇大橋駅前
扇大橋南詰→足立小台駅前
これ以外では、[東43](東京駅北口~荒川土手)は一部便が江北駅まで延伸され、[王46](王子駅~加賀団地)は江北六丁目団地(西新井大師西駅)経由となるように変更され、同時に巣鴨に移管された。これにより、出入庫として[草64出入](王子駅~とげぬき地蔵)の運転を新たに開始した。
ただし、[東43]の延長運転については朝30分ごと、昼間60分ごとの運転となっており、延長運転いる便は一部に限られていた。

城南……港南支所がはとバスに委託されることに伴い、大規模に所管の変更が行われた。港南・深川の共管だった[虹01](浜松町駅~東京ビッグサイト)については港南単独に、[波01](東京テレポート駅~中央防波堤)については品川・深川の共管になった。また、渋谷担当の[都06](渋谷駅~赤羽橋駅~新橋駅)・[渋88](渋谷駅~神谷町駅~新橋駅)については、[渋88]が品川に移管、[都06]が品川・渋谷の共管になるなど、品川が渋谷に初進出となった。
 また、管内では多くの系統でダイヤ改正が行われ、[品91](品川駅東口~八潮パークタウン)・[品99](品川駅東口~品川埠頭)については大幅に増便された。また、[直行01](大井町駅東口~直行~八潮パークタウン)については八潮発が各停化され、[井92]と同一の扱いになった。
 他には、[品98](品川駅東口~大田市場)の折り返しとして土曜最終の1回だけ運行されていた大井埠頭バンプール→品川駅東口が廃止され、折返専用の停留所だった安田倉庫停留所が廃止された。
 [品99]が品川持ちとなることから、従来の港南四丁目~品川駅東口の運転は廃止され、新たに早朝のみ無番系統として港南四丁目→品川駅東口を3便のみ運転するように変更された。品川駅東口到着場所は従来と同じく[品99]乗り場の後ろとなっている。

 品川・港南ではこの方向幕全交換により、表記を「品川駅東口(港南口)」「品川駅(高輪口)」、側面を「品川駅(港南口)」のように改めた。名前を実情に合ったものにしたのだろう。
4月以降の所管
品川 市01・直行01・波01・都06・深夜07・黒77・橋86・渋88・品91・井92・田92・品93・浜95・反96・品96甲・品96乙・品98・品99
港南 虹01・反90・反94・井96・品97・井98・東98・田99
渋谷 都01・RH01・深夜01・学03・学06・都06・田87

小滝橋……[高71](高田馬場駅~九段下)は平日朝夕の数本に限り、中学校建替中の通学の便宜を図る目的で小滝橋車庫~高田馬場駅を延長運転するようになつた。小滝橋車庫発は他系統との区別のため方向幕は灰色地のものを表示し、高田馬場駅直前に白地の同一内容に切り替えたのは都営バス初と思われる。
北…[深夜11](王子駅→ハートアイランド→新田二丁目)が新たに開設された。23時からおよそ30分間隔で運転され、終バスは1時10分発と、京浜東北線の終電まで完全接続となる。同時に[王55](王子駅~ハートアイランド~新田一丁目)も2月に続いて増便され、朝ラッシュ時のみ運行だった王子駅~ハートアイランド循環が新たに平日夕方・土曜朝にも運行を開始した。3月末に開業する国際興業の[赤25](赤羽駅東口~ハートアイランド循環)と対抗する意味合いもあったのかもしれない。

大塚・巣鴨……[都02乙](池袋駅東口~東京ドームシティ・一ツ橋)が大塚から巣鴨に移管された。これに伴い、大塚の担当系統は[都02]・[上60]だけになり、同時に支所に格下げになった。
既に[都02乙]は東京ドームシティが運行拠点停留所になり、東京ドームシティ~大塚車庫を回送して出入庫を行っていたため、今回の移管でも、東京ドームシティ~白山通り~巣鴨車庫に回送ルートを変更するだけで済み、ダイヤ自体にはほとんど変更がなかったが、早朝の大塚車庫始発の代替として、大塚二丁目始発が新設された。
[茶51](駒込駅南口~秋葉原駅)は夕方以降が御茶ノ水駅止まりだったものを全て秋葉原駅まで延長した。これにより、御茶ノ水駅止まりは朝のみの運行となった。

江東・深川……[海01折返](門前仲町~有明テニスの森)については、有明テニスの森の折返所が閉鎖される影響で、有明一丁目まで1区間延長しての運行となり、折り返しも道路を使っての方法になった。また、混雑の激しい[都07](錦糸町駅~門前仲町)・[錦18](錦糸町駅~新木場駅)が増便された。

その他……港南以外でも、[錦37][東22乙]の2系統が委託された。[錦37](錦糸町駅~青戸車庫)は青戸車庫内にある南千住営業所の出先機関(青戸分駐所)が運行してきましたが、そのまま青戸のはとバスに委託され、青戸分駐所は廃止された。 [東22乙](東京駅北口~IBM箱崎ビル)で、平日朝3回のみの運行となっていましたが、[東20乙]に改称されて臨海に移管された。同時に効率化のダイヤ改正で、[秋26]と組ダイヤになり、葛西駅→[秋26]→秋葉原駅→(回送)→東京駅北口→[東20乙]→東京駅北口→[東20]→錦糸町駅→…という運用になった。
[上23]は、平井と東墨田を結ぶ中平井橋の工事が終了したことに伴い、ゆりのき橋経由を元の経路に戻した。
ダイヤ改正……運用数の増減を伴うような変更が行われる系統は以下の通り。
増便……[海01]・[都01]・[都04]・[都05]・[都07]・[錦18]・[秋26](平日)・[王55]・[品91]・[品99] 減便……[虹01](平日)・[都03]・[学03](土曜)・[東20]・[里22]グループ・[上23]・[草41]・[草43]・[端44]・[里48]・[高71](平日)・[宿74]・[宿75]・[王78]・[早81]・[渋88]・[宿91]

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