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●反96←[反968の字]←(+[四92]、+[反96])←[反90甲]←[東90]←[100]
→分割[反94]

品川営業所

系統一覧

五反田駅〜品川駅高輪口〜魚籃坂下〜麻布十番駅〜六本木駅〜六本木ヒルズ
出入1 品川車庫〜品川駅高輪口〜魚籃坂下〜麻布十番駅〜六本木駅〜六本木ヒルズ
出入4 五反田駅→御殿山

本線の始終発時刻

五反田駅発 六本木ヒルズ発

回数・速度

折1 折2 出入2 運転間隔(五反田駅〜品川駅) 所要時間 表定速度
平日
休日

変遷

系統 施行日 所管 距離 概要
100  S22. 6.25 品川  *** 洗足池〜平塚橋〜五反田駅〜赤羽橋〜東京駅南口を開通、東急と相互乗入
100  S22. 9. 1 品川 ***  赤羽橋経由から品川駅〜田町駅経由に変更
100  S23.12.15 品川 15.447km 雪ケ谷〜洗足池を延長
100  S41.11. 1 品川 16.547km 丸子橋〜雪ケ谷を延長
東90  S54.12.17 品川 9.157km 丸子橋〜五反田駅を短縮、東急との相互乗入を中止。東京駅のターミナルを八重洲口に変更
反90甲  H 2. 6.30 品川 1.960km 品川駅〜東京駅八重洲口を短縮、反90甲とする
反96  H 2. 6.30 目黒 6.770km 反96一ノ橋循環(→反90参照)を分割、
五反田駅〜魚籃坂下〜一ノ橋〜溜池〜虎ノ門〜新橋駅として反96とする
反90折  H 2.11.26 品川 0.650km 品川駅〜御殿山ヒルズ(現御殿山ガーデン)を開設
反90甲 H 4. 3. 1 目黒 1.960km 甲・折返ともに目黒に移管
反96  H 9. 9.30 目黒 5.310km 南北線の溜池山王延伸により溜池〜新橋駅を短縮
反90甲  H10. 4.17 品川 1.960km 品99・田99と交換する形で甲・折返ともに品川に移管
反96  H10. 4.17 品川 5.310km 同上、品川に移管
反96 H12.12.12 品川 9.660km 反96、四92(品川車庫〜四谷駅)と反90甲を統合、
五反田駅〜品川駅〜三ノ橋〜赤羽橋駅〜慶応義塾〜高輪台駅〜五反田駅とし、反96とする。
→を甲、←を乙とし、品川車庫〜三ノ橋〜赤羽橋駅の出入庫を1往復のみ存続。
品川駅〜御殿山ヒルズも反96折返とし、反90乙は本線に格上げして反90とする。
反96出入 H14. 2.25 品川 *** 五反田駅→御殿山を開設
反96 H14.12. 1 品川 6.020/ 5.680km 反96を分割、五反田駅〜品川駅〜三ノ橋〜赤羽橋駅を反96とする。
五反田駅〜高輪台駅〜三ノ橋〜赤羽橋駅を反94とする。
反96 H18. 4. 1 品川 13.410km 五反田駅〜麻布十番駅〜六本木ヒルズ循環に変更延長
赤羽橋駅発着も僅かに存続
反96出入 H19. 6. 1 品川 *** 品川駅〜御殿山ガーデンを廃止、貸切系統に変更
反96 H25. 4. 1 品川 麻布十番駅〜六本木ヒルズを往復とも六本木駅に変更
反96出入 H25. 4. 1 品川 *** 品川車庫〜赤羽橋駅、赤羽橋駅→五反田駅を廃止し、赤羽橋駅発着を全廃

路線図(H19.6末)

停留所


折2 (H15.2.1)
(H12.12.12) 90
(H4.8.1)
五反田駅 五反田駅 五反田駅
五反田駅前 五反田駅前 五反田駅前
東五反田三丁目 東五反田三丁目 東五反田三丁目
ソニー前 ソニー前 ソニー前
御殿山 御殿山 御殿山
| | 御殿山ヒルズ | | | | 御殿山ヒルズ | | 御殿山ヒルズ
八ツ山橋 八ツ山橋 八ツ山橋
| | | | 品川車庫前 | | | | | | 品川車庫前 品川駅前
品川駅前 品川駅前 96
高輪北町 高輪北町 五反田駅前
泉岳寺前 泉岳寺前 高輪台駅前
高輪一丁目 高輪一丁目 白金台二丁目
魚籃坂下 魚籃坂下 明治学院前
古川橋 古川橋 白金台一丁目
三ノ橋 三ノ橋 清正公前
二ノ橋 二ノ橋 港区役所高輪支所前
麻布十番駅前 麻布十番駅前 魚籃坂下
中ノ橋(南) 中ノ橋(南) 古川橋
中ノ橋(北) | | 中ノ橋(北) 三ノ橋
赤羽橋駅前 赤羽橋駅前 二ノ橋
慶応義塾東門 一ノ橋
慶應義塾大学前 飯倉片町
三田五丁目 赤坂アークヒルズ前
魚籃坂下 溜池
白金高輪駅前 霞ヶ関三丁目
白金台一丁目 虎ノ門
明治学院前 西新橋一丁目
白金台二丁目 新橋駅北口
高輪台駅前 新橋駅前
五反田駅前
(S57.11) (S49.9) (S40.1) (S25.)
五反田駅前 丸子橋 雪ヶ谷 雪ヶ谷
東五反田三丁目 六間道路入口 調布保健所前 石川台
ソニー前 田園調布郵便局前 石川台 洗足池
御殿山 雪ヶ谷 石川台駅前 洗足坂上
八ツ山橋 雪ヶ谷保健所前 笹丸 東洗足
品川駅前 石川台 洗足池 昭和医大前
高輪北町 石川台駅前 洗足坂上 平塚橋
泉岳寺前 笹丸 旗の台五丁目 桐ヶ谷坂上
高輪大木戸 洗足池 東洗足 大崎広小路
札ノ辻 洗足坂上 昭和医大前 五反田駅前
田町駅前 旗の台五丁目 中延営業所前 御殿山
東京港口 東洗足 荏原警察署前 品川駅前
芝二丁目 昭和医大前 平塚橋 泉岳寺前
金杉橋 中延営業所前 桐ヶ谷坂上 田町駅前
大門 荏原警察署前 大崎広小路 東京港口
新橋六丁目 平塚橋 五反田駅前 浜松町一丁目
新橋五丁目 平塚二丁目 五反田六丁目 新橋駅前
新橋駅前 桐ヶ谷坂上 御殿山 銀座六丁目
銀座八丁目 大崎広小路 品川駅前 京橋
銀座六丁目 五反田駅前 泉岳寺前 都庁前
銀座三丁目 東五反田三丁目 田町九丁目 東京駅乗車口
銀座一丁目 御殿山 田町駅前
京橋 八ツ山 東京港口
通り三丁目 品川駅前 金杉橋
東京駅八重洲口 高輪北町 浜松町一丁目
泉岳寺前 新橋駅前
高輪大木戸 銀座八丁目
札ノ辻 銀座六丁目
田町駅前 銀座三丁目
東京港口 銀座一丁目
芝二丁目 京橋
金杉橋 都庁前
大門 東京駅丸の内南口
新橋六丁目
新橋五丁目
新橋駅前
銀座八丁目
銀座六丁目
銀座三丁目
銀座一丁目
京橋
鍛冶橋
都庁前
東京駅丸の内南口

三つ巴乱戦〜系統番号よ、どこに行く

 この「反96」という番号は、歴史を経る度にどんどんその姿が変わり、訳の分からないことになっている。もともと96番は五反田駅から高輪台駅・三田を経由して東京駅へと向かう路線(東96)だったのだが、昭和57年に東京駅側を切り捨てて、昭和54年に廃止となった橋99の五反田駅〜赤羽橋を復活させて合体し、五反田駅〜高輪台駅〜三ノ橋〜赤羽橋〜芝園橋〜三田〜高輪台駅〜五反田駅というラケット型循環路線となる。平成2年に赤羽橋〜三田近辺の路線を切り捨てて、三ノ橋側の路線は溜池・アークヒルズ・新橋駅へと足を伸ばして新生「反96」(のちに南北線延伸で溜池までに短縮)と、三田側の路線は五反田駅〜三田駅という小ぶりな路線となり、「反90乙」を名乗った。では「甲」は……というのが、今からお話する東90を切り捨ててできた路線である。

 「甲」は、丸子橋から中原街道を直進し、五反田駅からはソニーを回って品川駅に出た後、第一京浜・中央通りと走って東京駅まで達していた東90が元となっており、長い路線であった。しかし、昭和54年に五反田駅まで短縮、さらに平成2年に品川駅〜東京駅八重洲口を切り落として1.9kmという短い路線となる。鉄道の開業もないのに毎時3本運行の(平日56回)系統を一気に廃止したのは衝撃的だった。残された五反田駅〜品川駅については、ソニー通りの通勤客を見込んだのだろう。確かに定時性は抜群であり、終バスが早いということを除けば使いやすい路線であった。

 このままで安泰かと思っていたが、平成12年に大江戸線改編の波が襲ってくる。反96は一ノ橋(麻布十番駅)〜溜池を切り落とし、さらに四92(品川車庫〜赤羽橋〜四谷駅)は赤羽橋から先を切り落とされ、反90甲とも合体して、上記のH12.12.12の項にあるような反96(3代目)が誕生した。机上の空論みたいな路線であるが、五反田駅からは魚籃坂下を左折して麻布十番に向かわず、慶応義塾・三田五丁目を経由する大回りなルートになってしまい、本数も減らされて使いにくいダイヤになってしまった。その結果乗客はまた減り、末期の平日ダイヤでは五反田駅〜三田5〜赤羽橋間は1時間に1本まで減らされてしまう。結局りんかい線の全通改編でこの8の字反96は赤羽橋で分割され、両方とも三ノ橋・麻布十番駅回りに変更された上で品川側を「反96」、高輪台側を「反94」とすることにした。結局、反96なる系統番号は、「五反田駅から品川駅を経由する方面」の番号となってしまったのである。これで安定してくれるのだろうか?

短い短い盲腸線

  品川駅〜御殿山ヒルズの折返系統は平成2年秋の開通で、当初より平日朝夕のみの運転。ホテル・ラ・フォーレ東京などのある御殿山ヒルズに横付けする。距離650mは、都内の単独系統では最短だが、運賃は他と同じ均一200円ということもあってか、あまり利用されているようには見えない。しかし実は夕方の運行時間帯が16時台から→15時台からに拡大されていたりする。
 当初は「反90折返」という系統だったのだが、本線が現在の反96に吸収されてしまったので、今では「反96折返」。

ダイヤ

 全線通しに加え、一部時間帯に五反田駅〜品川駅が適宜挿入される形になっている。しかし間隔はランダムで、改善の余地が大きくあるように思う。また、前身の8の字反96から始発・最終のみ「品川車庫〜赤羽橋」が継続して運行されている。これは四92の血を引くもので、普段は五反田駅を運行の基準にしてそこから回送しているものを直接出入させているのだろう。
 それとは別に、近年誕生した五反田駅→御殿山がある。これは入庫を途中まで営業運転しているものだが、品川駅に行かないのでどれほどの効果があるかは不明。ちなみに出庫は全区間回送である。