都電・都営バスの運賃制度(平成15年10月現在)

(貸切運賃については省略)

1 普通運賃

 普通運賃においては、「大人」とは中学生以上、「小児」とは中学生未満、「幼児」とは小学生未満の者を指します。

1.1 東京23区内の都営バス

 乗車方法は、前のり、中おりです。また、運賃は先払いで均一料金です。運賃は以下のようになっています。

(単位:円) 大人 小児
一般系統※ 200 100
学バス(学01〜07) 170 90
都庁循環バス(CH01) 180 90
アクセスライン(AL01・02) 100 50
台東区循環バスめぐりん 100 100
深夜バス 400 200

※急行バス(急行05・RH01)・フレキシブルバス(FL01)・直行バス(直行01)・劇場バス・ビッグサイト/晴海会場急行を含む

1.2 都電

 乗車方法は、前のり、中おりです。また、運賃は先払いで均一料金です。運賃は以下のようになっています。

(単位:円) 大人 小児
都電 160 80

1.3 多摩地域の都営バス

 乗車方法は、中のり、前おりの後払いです。初乗り運賃は170円です。乗車の際は整理券をお取りください。バスカードの場合は、乗車時に中ドアにあるカードリーダーにカードを通してください。
対キロ区間制の運賃となっています。区間によって運賃が異なりますので、青梅地区三角運賃表をごらん下さい。

1.4 乳幼児の運賃

 小学生以上の乗客1人につき、幼児2人まで無料になります。ただし、幼児のみが乗車する場合は、人数分の小児運賃が必要となります。また、乳児(1歳未満)は無料です。
 例)小学生1人+幼児2人→小児1人分の運賃が必要
 例)幼児2人→小児2人分の運賃が必要
 例)中学生1人+幼児3人+乳児1人→大人1人分、小児1人分の運賃が必要

1.5 その他の運賃

 身体障害者手帳を所持する者およびその介護者、児童福祉法に規定する施設に保護されて被救護者旅客運賃割引証を提出した者およびその付添い人、療育手帳を所持する者およびその介護者は運賃が5割引とります。
 また、シルバーパスまたは精神障害者都営交通乗車証を所持する者は、運賃が無料となります。

2 定期運賃

 定期運賃においては、「大人」とは中学生以上の通勤定期使用者、「学生」は高校生以上の通学定期使用者、「中学生」は中学生の通学定期使用者、「小児」は中学生未満の通学定期利用者を指します。

2.1 東京23区内の都営バス

 通常の都営バス定期券(都バスフリーカード)は区間の指定がありません。また、大人用に限り、氏名欄にかかわらず、このカードを持参した人1名に限り、23区内の一般都営バスが乗り降り自由となります(持参人式)。学バス専用定期については系統指定(学01〜07のうちのいずれか)となります。新規購入は使用開始の前日から、継続は14日前から可能です。
 バス定期券発売所については、交通局配布の「みんくるガイド」、交通局のサイトにてお確かめ下さい。

 また、バス車内で、1ヶ月フリーカードよりもお得な、1ヶ月+5日間有効で10,000円の定額定期券を発売しています。当日発売のみで、学生・小児用の設定はありません。

(単位:円) 大人 学生 中学 小児
都バスフリーカード1ヶ月
都バスフリーカード3ヶ月
9,000
25,650
7,200
20,520
6,600
18,810
3,600
10,260
学バス1ヶ月
学バス3ヶ月
7,650
21,800
6,120
17,440
5,610
15,990
3,060
8,720
定額定期券1ヶ月+5日 10,000

 なお、フリーカード・定額定期券については、深夜バスは200円を払えば乗車が可能です。ただし、台東区循環バス「めぐりん」には、乗車できません。

2.2 都電

 区間にかかわらず、以下のようになります。定期券は、種類にかかわらず荒川線内の乗り降りは自由です。
 また、通学に便利な学期毎の定期券も用意してあります。1学期・2学期は発売日から110日間、3学期は75日間です。1学期は4/1〜4/10、2学期は9/1〜9/10、3学期は1/1〜1/10のみの発売となっています。なお、都電の車内で1ヶ月定期券よりもお得な定額定期券を発売しています。当日発売のみで、学生・小児用の設定はありません。

(単位:円) 大人 学生 中学 小児
通勤/通学1ヶ月
通勤/通学3ヶ月
通勤/通学6ヶ月
7,200
20,520
38,880
5,760
16,420
31,100
5,280
15,050
28,510
2,880
8,210
15,550
通学1学期
通学2学期
通学3月期


17,950
17,950
12,240
16,460
16,460
11,220
8,980
8,980
6,120
定額定期券1ヶ月+13日 10,000

2.3 都電・都バス連絡定期券

 それぞれの定期券の値段から10%割引した合算額となります。詳細は以下のとおりです。なお、10円未満の端数は10円単位で四捨五入となります。

(単位:円) 大人 学生 中学 小児
連絡1ヶ月
連絡3ヶ月
連絡6ヶ月
14,580
41,560
78,730
11,660
33,230
62,960
10,960
30,470
57,730
5,830
16,610
31,490

2.4 都電・都バス連絡定期券

 それぞれの定期券の値段から10%割引した合算額となります。なお、10円未満の端数は都バス・都電は10円単位に四捨五入、都営地下鉄は10円単位に切り上げとなります。

2.5 多摩地域

 片道の普通運賃を60倍した値段に、次の表に示す倍率を掛けます。2系統を乗り継ぐ場合は、乗車区間を1系統と見なして通算で普通運賃を算出し、同様に次の表に示す倍率を掛けた「乗り継ぎ定期」が発売されています。ただし、基準となる普通運賃額が400円を超えるときは、400円を超える分については大人・学生・中学生・小児全ての区分において8割引き(×0.2)となります。

大人 学生 中学 小児
1ヶ月定期 ×0.75 ×0.6 ×0.55 ×0.3

 また、3ヶ月定期については、1ヶ月定期の額を3倍して、そこから5%引いた額になります。それ以外にも通勤通学定期・端数日付き定期があります。

2.6 都営バス環境エコ定期券制度

 都営バスの定期券(通学定期は除く)を持参した乗客に同伴された(同居している)家族は、いっしょに乗車する場合、土曜・休日・盆休み(8/12〜8/16)・年末年始(12/25〜1/7)に限り、大人100円、小児50円で乗車できます。対象となる路線は、都営バスの一般系統全線(多摩地域を含む)です。
 なお、定期券に表示された区間(区域)以外で乗車する場合は、本人・家族とも割引運賃で乗車が可能です。
 例)23区内有効の都バスフリーカードを持って家族といっしょに多摩地域で乗車する場合、全員の運賃が100円均一(小児は50円)となる。

2.7 都電環境エコ定期券制度

 都電の定期券(通学定期は除く)を持参した乗客に同伴された(同居している)家族は、いっしょに乗車する場合、土曜・休日・盆休み(8/12〜8/16)・年末年始(12/25〜1/7)に限り、大人100円、小児50円で乗車できます。

2.8 共通定期券

 民営バスと路線が並行する一部の区間では、民営バスとの共通定期券を発売しています。どちらの会社のバスにも乗車できますが、区間指定となり、指定された以外の系統に乗車することはできません。一部の定期券発売所のみの取り扱いとなっています。発売所については、みんくるガイドをご覧下さい。
 発行している区間は以下の通りです。

区間 系統
東京駅南口〜等々力操車所 東98(都営・東急)
渋 谷 駅〜阿佐ヶ谷駅 渋66(都営・京王)
渋谷駅〜東京オペラシティ南 渋66(都営・京王)・渋64(京王)
王 子 駅〜島根三丁目 王30(東武)・王49(都営)
高円寺駅入口〜東十条四丁目 王78(都営)・赤31(国際・関東)
東新小岩四丁目〜一之江駅 新小20(都営・京成タウン)
小 岩 駅〜小松川警察署 錦27(都営)・小74(京成タウン)
東青梅五丁目〜岩 井 堂 梅74・76(都営)・飯41(西武)
河辺駅北口〜JA西東京 梅77(都営)・入市32(西武)
柳 沢 駅〜小平合同庁舎 梅70(都営)・吉64(西武)
小平合同庁舎〜熊 の 宮 梅70(都営)・武17(西武)
東大和市駅〜長 円 寺 梅70(都営)・立37(西武)

3 カード・回数券

3.1 バス共通カード

 1,000円(利用額1,100円)、3,000円(利用額3,360円)、5,000円(利用額5,850円)の3種類のカードがあります。有効期限はありません。
 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県内の「バス共通カード取扱車」「共通カード取扱車」の表示のある全てのバス、また都電で利用できます。ただし、台東区循環バス「めぐりん」には、乗車できません。都バス・都電の車内、各営業所・支所、定期券発売所、売店などでお求めになれます。

3.2 回数券

 旧来の紙式の回数券です。1,000円(100円×11枚、または90円×12枚+20円×1枚、または170円×6枚+80円×1枚、または180円×6枚+20円×1枚)、3,000円(170円×20枚+20円、多摩地位のみ)、5,000円(200円×29枚+50円)を販売しています。有効期限はありません。都営バスにのみ使用可能です。ただし、台東区循環バス「めぐりん」には、乗車できません。また、都電にも1,000円の回数券があります。
現在、車内では発売していません。各営業所・支所、定期券発売所でお求めになれます。

3.3 乗継専用割引カード

 2,000円(利用額2,000円)の1種類のみです。このカードを利用して、都営バスから都営バス(アクセスライン・都電を除く)に乗り継いだ場合、次の乗車は運賃が100円引き(小児は50円引き)となります。なお、割引を受けられるのは乗車時から次の乗車時まで、90分以内に乗り継いだ場合です。90分以内に次のバスに乗り継いでいけば、連続して割引を受けることが可能です。
 多摩地域は中のり前おりのため、降車時から次の降車時まで、という条件になります。

 また、ちょうどカードから運賃が引き落とされて0円となった場合、次の乗車でも割引を受けるためには「運賃0になった今のカードをまずカードリーダーに通す→次に新しい割引カードを通す」ということをしなければ割引になりません。ご注意ください。
 都バスの車内、各営業所・支所などで発売しています。

乗車例1 普通のバス→
200円
(割引なし)
学バス→
170円→70円
(100円割引)
普通のバス→
200円→100円
(100円割引)
深夜バス
400円→300円
(100円割引)
普通のバス→
200円
(割引なし)
都電→
160円
(割引なし)
普通のバス→
200円
(割引なし)
普通のバス
200円→100円
(100円割引)
普通のバス→
200円
(割引なし)
学バス→
170円→70円
(100円割引)
CH01系統→
180円→80円
(100円割引)
アクセスライン
100円
(割引なし)
アクセスライン→
100円
(割引なし)
普通のバス→
200円
(割引なし)
CH01系統→
180円→80円
(100円割引)
普通のバス
200円→100円
(100円割引)

3.4 めぐりん専用回数券

 台東区循環バス「めぐりん」は、一般の回数券や一日乗車券を使って乗車することは出来ず、現金以外では専用の回数券のみ使用できます。発売額1,000円(100円×11)となっています。
めぐりん車内などで販売しています。

4 一日乗車券

 一日乗車券においては、「大人」とは中学生以上、「小児」とは中学生未満の者を指します。

4.1 都電・都バス・都営地下鉄一日乗車券

 都電・都バス(多摩地域含む)・都営地下鉄を1日に限り何回でも乗車できます。大人……700円、小児……350円です。各営業所・支所、定期券発売所、都営地下鉄各駅では前売り券を、都電・都バスの車内、駅の自動券売機では当日券を販売しています。前売り券は、買った日から6ヶ月以内の好きな1日を選んで1日中自由に乗ることができます。
 なお、深夜バスに乗車の場合は、乗車時に200円を払えば乗車が可能です。ただし、台東区循環バス「めぐりん」には、乗車できません。

4.2 都バス一日乗車券

 23区内の都営バスを1日に限り何回でも乗車できます。大人……500円、小児……250円です。各営業所・支所、定期券発売所では前売り券を、都バスの車内では当日券を販売しています。前売り券は、買った日から6ヶ月以内の好きな1日を選んで1日中自由に乗ることができます。
 なお、深夜バスに乗車の場合は、乗車時に200円を払えば乗車が可能です。ただし、台東区循環バス「めぐりん」には、乗車できません。

4.3 都電一日乗車券

 都電荒川線を1日に限り何回でも乗車できます。大人……400円、小児……200円です。各営業所・支所、定期券発売所では前売り券を、都電の車内では当日券を販売しています。前売り券は、買った日から6ヶ月以内の好きな1日を選んで1日中自由に乗ることができます。

4.4 東京フリーきっぷ

 都電・都バス(多摩地域含む)・都営地下鉄・営団地下鉄・23区内のJR線を1日に限り何回でも乗車できます。大人……1,580円、小児……790円です。各営業所・支所、都営地下鉄各駅、定期券発売所、営団の定期券発売所、JRみどりの窓口などで販売しています。
 なお、深夜バスに乗車の場合は、乗車時に200円を払えば乗車が可能です。ただし、台東区循環バス「めぐりん」には、乗車できません。

5 払い戻し

 定期券・回数券を使用しなくなった場合は、払い戻しが可能です。一日乗車券は未使用のものに限ります。当日券は、払い戻しできません。払い戻しにかかる手数料は、以下のようになります。

(単位:円) 金額
回数券・バス共通カード 200
定期券 500
一日乗車券(700円)
東京フリーきっぷ
210
一日乗車券(500円) 100

なお、払い戻しができる場所は各営業所・支所、定期券発売所となっています。バス共通カードは、お求めになったバス会社で払い戻しを受けてください。
 定期券の払い戻し額は、(定期券の運賃)−(普通運賃×2×購入日からの経過日数)−(手数料)となります。なお、端数は10円を単位として四捨五入となります。

6 各種乗車券と特殊系統との関係

(単位:円) 一般
系統
都庁
循環
深夜
バス
アク
セス
めぐ
りん
多摩
地域
都電
バス共通カード・回数券(3.1,3.2) ×
乗継割引カード(3.3) ×
めぐりん回数券(3.4) × × × × × ×
都電・都バス・地下鉄一日乗車券(4.1) ×
都バス一日乗車券(4.2) × × ×
都電一日乗車券(4.3) × × × × × ×
東京フリーきっぷ(4.4) ×
シルバーパス ×

(一般系統には、急行バス・ダイレクトバス・フレキシブルバスを含みます)
○……乗車可能です(乗継割引カードの場合は、割引はありません)。  ×……乗車できません。
※……本来の乗車に必要な運賃から200円(小児は100円)を引いた額を払えば、乗車可能です。
◎……条件を満たせば、運賃から100円割引されます。詳しくは3.3参照。